梅雨の温暖多湿は病害虫にとっては天国です。
わが家も被害を受けました。
長い間ブドウを育てていたのですが、
これまでは、ブドウスカシバの被害以外はほとんどありませんでした。
ところが、今年は大変です。
異常に小さく、
それもよく見ると黒い斑点のある果実が
たくさん見つかったのです。
さらに見ますと、
新梢にも異常が見つかりました。
まず、葉が萎縮していますし、
枝には小さな斑点がいっぱい見つかります。
離れて見ますと、全体として萎縮しています。
どうやら、「黒とう病」に侵されたらしいのです。
そこで、殺菌剤の「ジマンダイセン」を散布しました。
一週間もすると新梢が勢い良く伸びだしました。
下部の枝-比較的元気
真ん中あたりの枝-萎縮している(葉っぱが少ない…)
上部の枝-元気
わが家のブドウの主力品種はネオマスカットなのですが、
調べてみますと「黒とう病」には弱いのだそうです。
ちなみに、「黒とう病」の被害をよく受ける品種としては、
マスカット ベリーA、甲州などが知られており、
デラウエアや甲州三尺などの品種は発病が少ないのだそうです。
苗木を入手する際には、
“美味しい品種”に誘惑されがちですが、
“丈夫”な品種を選ぶことも大切なんですね。
このところ、毎年のように新しい品種を入手していたのですが、
苗木と一緒に病気がやってきたのかも知れません。
新しい植物を入手すると、
苗木や用土に病害虫や雑草(種子)が入り込む、
という初歩的なことを忘れていたことが悔やまれます。
泥棒に入られてから縄をなうようで悔しいのですが、
来年へ向けて病原菌を取り除いておくことにしました。
まず、被害にあった果房や枝葉を除去します。
それらを集めて写真のように熱湯で殺菌しておきます。
今年の失敗を繰り返さないよう、
この冬(落葉時)には「石灰硫黄合剤」を散布し、
新梢が伸びだしたら、殺菌剤の「ジマンダイセン」を散布するつもりです。
左 除去前
右 除去後(まん中あたりの枝葉はなくなってしまいました…)
さて、ブドウといえばワインが連想されます。
ワイン作りで世界的に知られている
「カベルネ ソービニオン」という品種を入手しました。
問題は、この品種が典型的な欧州ブドウだということです。
温暖多湿な梅雨と初秋はこの品種には生育に不適当な環境です。
そこで、鉢植えで育てることにし、
置き場所は家の南側の軒下としました。
まさに、趣味園芸の世界なので、
沢山の果実を収穫することではなく、生食を楽しみ、
あわよくば少量でもワイン作りができれば言うことはありません。
嬉しいことに結実してくれましたが、
新梢が長く伸びています。
今後、これよりも伸びた新梢は、
下に向けて誘引することにします。
下向きにするときっと元気は無くなることでしょうが、
しっかりした葉は10枚以上確保できていますので、
果実は順調に成熟してくれることでしょう。
『梅雨の病害虫防除』に適した刃物
今回の作業で使用したのは剪定鋏Vシリーズです。
切れ味・耐久性ともにプロ仕様の剪定鋏です。
打合いクッションで剪定時の衝撃を和らげます。
7インチ・8インチ・9インチと3サイズ展開ですので、
ご自分の手に合った鋏をお選びください。
剪定鋏Vシリーズ
剪定鋏V-7(7インチ)
剪定鋏V-8(8インチ)
剪定鋏V-9Z(9インチ)