夏から秋にかけて「料理の友」として重宝したスダチも、そろそろシーズンが終わりますが、秋の植木市で入手したレモンが色づき始めました。
実が着いているのに惹かれたのも事実ですが、姿が良いので鉢植えとして、あわよくば「果樹盆栽」に仕立ててみようと思い、入手したものです。
それにしても、こんな小さな株に4つも実を着けさせるのは、小学生に赤ちゃんを背負わせているようなものです。品種は「リスボン」ですが、収穫期は10月~翌春(5月)なので、早く収穫して株の負担を軽くしてやります。
さて、収穫の要領ですが、剪定をかねて行うことにします。
~ さあ、やってみよー! ~
収穫
できるだけ大きい芽のあるところで摘みます。
こうすると、来春に伸び出す新梢は、勢いがよくなるはずだからです。
切り口には癒合剤を塗布しておきます。
▼収穫したレモン
▼収穫後の鉢植え
整姿
中心部の枝は、直立した状態、またはそれに近い状態で伸びています。
こうした状態は養水分の供給が良いので、どうしても徒長しがちです。
しかしそれは、下枝の生育を阻害することにつながります。
盆栽を意識した(美しい)樹形では、何よりもしっかりした下枝作りが肝心です。それに、中心部で枝が混み合っていることも、下枝への日当たりが悪くなります。
そうしたことから、中心部で実を着けている枝は切り戻したいのですが、
気温が低くなっているので切口の癒合が悪いため、来春に行います。
下枝は、支柱を立て、上へ向くように誘引しておきました。
誘引のときには、枝と支柱の間で誘引ひもを2回程度ひねっておくと、
枝を傷めにくくなります。
防寒
露地植えの場合、根は地温で保護され、ちょうど掘りごたつに入っているようなものです。ところが、鉢植えの場合は、直接に寒気にさらされる状態におかれています。そこで根を暖かくしてやります。
【1】 鉢を包む
保温力のある素材で鉢を包んでやります。
【2】 一回り大きな鉢に鉢ごと入れる
すき間がある場合は発泡スチロールなどを入れて保温します。
【3】 外側の鉢も保温力のある素材で包む
場所がある場合は、鉢ごと地面に埋めてしまうことも効果的です。
【4】 霜や寒風を防ぐ
防寒の第一歩ですが、家庭ではまず軒下に置くことか考えられます。
それも、南や東側が適しています。
落葉樹と異なり、レモンは冬も葉を着けていますから、
乾燥した風が当たると脱水状態になりやすいのです。
暴風には特にご注意を。
『レモンの苗木の手入れ』に適した刃物
ちょっとした小枝、ビニール紐、麻紐などにも使えるクラフトチョキ。
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グリップカラーは全部で5種類。お好きな色をお選びください。