落葉樹の剪定は、関西地方では2月までに済ませておきましょう。風はまだ冷たいので、芽はまだ固いのですが、地温は上昇しており根は活動を始めているからです。
そこで、今回は2008年3月より鉢植えで平面的に仕立てているスモモの剪定をすることにしました。
現在の様子ですが、庭植えした場合には、新しい枝が1メートル以上も伸びるものですが、鉢植えされたことと、おまけに枝を窮屈な状態に誘引されたことから、あまり徒長できず、このような状態で冬を迎えました。(勢いの強い品種だったので、肥料を控えめにしたこともあります。)
基本樹形は昨年に伸ばした主枝を中心に茂らせることにしますが、そのためにはまずは芽の状態をしっかり見ておくことが大切です。
<さあ、やってみよー!>
1)まずは、剪定です。
写真の状態まで剪定しましたが、結実させることを意識しすぎて、花芽を多く残し葉芽をほとんど落としてしまいました。この木にすれば、それなりにバランスをとって昨年の生育をしたことでしょうから、大混乱となっていることでしょう。そのため、結実不安定だけでなく、徒長枝の発生など、春から夏にかけては、受粉・芽掻き・剪定・誘引など、小まめな手入れが必要になりそうです。
続いて、植え替えをします。
…とは言ったものの、実は、当初の予定では今年は植え替えを行わないつもりでした。と言うのも、まだ鉢穴から根が伸びだしていないので、「根詰まり」にはなっていないと考えたからです。
しかし、今夏もさらに大きく成長することを思えば、今の鉢では小さく倒れやすくなることでしょう。そこで、急遽、植え替えをすることにしました。
2)鉢から抜き取り、土の表面を削り取る
目に見えない草の種を取り除くためです(=除草)。これをするとしないでは、夏の雑草の生え方に格段の差が出ます。
3)根を切る
土ごと切りますから、新しいハサミではなく切れにくくなったハサミなどを使うと良いですよ。
4)ひとまわり大きな鉢に移し、土を入れる
鉢底には赤玉土の大粒を入れます。隙間には割り箸などの細長い棒でつつくようにして土を入れこみます。思っているより、たくさんの土が入りますよ。
(※ただし、この作業は水をやる前の、土が乾いた状態のときに行ってください。水をやった後につつくと、土が固まってしまいます。)
土は、鉢のふちより少し低い位置まで入れるのがポイント。鉢のふちギリギリまで入れてしまうと、水が土の中に浸透せず、外へ流れ出てしまいます。
5)土の表面にピートモス(長繊維タイプ)を敷く
ピートモスを敷くことで、雑草が生えるのを防ぐことができます。また、水やりをすることで、ピートモスがしっかりと落ち着きます。
6)最後に、残った枝を誘引してすっきりさせます。
この時期は、枝が硬く、無理をすると折れやすいので作業時は気を付けてください。裂けそうな部分は、テープなどで保護してから行うのが安全です。
関西での剪定作業はいよいよ今月で終わり。すっきり春を迎えましょう。
高級剪定鋏 Vシリーズ
刃の開きが大きいから剪定がスム―ズにできます。
滑りがよく木のヤニがつきにくいハードクロームメッキを採用。磨耗やサビに強い、優れた耐久性を誇ります。また、グリップの開き角度が小さくても刃が大きく開くので、太い枝でも楽々カットします。
高級剪定鋏ブイセブン V-7
高級剪定鋏ブイエイト V-8
高級剪定鋏ブイナイン V-9Z
S型シリーズ
専門家のニ―ズに即した鍛造・プロ仕様の高級剪定鋏。ハ―ドクロ―ム仕上を施してサビ・ヤニがつくのを抑え、二段刃付けの採用により節弾力の向上を図りました。
120S-7 剪定鋏S型7インチ
120S-8 剪定鋏S型8インチ
ミニチョキ
刃が大きく開き、太い枝も楽に切れます。ハ―ドクロ―ム仕上げ。
お花屋さんにも愛用いただいている商品です。
グリップカラーは全部で5種類(ホワイト、イエロー、ピンク、グリーン、バイオレット)。こちらはホワイトです。
ミニチョキデラックス ホワイト 130DX