平成19年秋に「藤稔(ふじみのり)」という品種のブドウを植付けました。種苗会社のカタログを見ると、「ピオーネ」×「井川682号」の4倍体だそうで、「世界一巨大粒」という記載に惹かれて入手してしまったのです。ブドウは枝が長く伸びるので、狭い庭での栽培は無理かなと思ったのですが、何とか作る方法を考えました。
そこで参考になったのは、最近注目されている、結果枝を1から1.2mで摘心する「短梢栽培」です。基本的には、樹体にあまり養分を蓄積させないことですから、植付けに際しては元肥を少なくし、一年目は2本の主枝を伸ばすだけにしました。
そして今春、写真のような状態に剪定をしました。
昨年伸びた枝は、主枝になるわけですが、一つはパーゴラの柱に誘引して緑陰作りにし、もう一つは水平に伸ばして、芝生と庭の植栽部分との垣根仕立てにすることにしました。
パーゴラ仕立てではフジが第一候補に上がりますが、ブドウを選んだのは、山間部なのでスズメバチの飛来を心配したからです。それに「果樹栽培」と肩を怒らせず、商品価値の高い果実を収穫するというよりも、果実が成っているのを楽しむこと、緑陰を作ること、狭い庭を立体的に活用することなど、自由気ままな発想でのスタートです。
これからの手入れですが、垂直に伸ばしている主枝は、きっと頂芽優勢で上部の芽が元気に伸び出すでしょうし、水平にされた主枝は芽の位置にあまり強く影響されずに伸びてくれることでしょう。
そこで、垂直の主枝はパーゴラの柱に固定し、上部の芽は先端部の数芽を伸ばし、下部の弱い芽は摘み取ってやる予定です。水平にした主枝には、支柱を添えてやることにしました。これから伸びる結果枝は1mくらいで摘心をするので、支柱はそんなに長いものは必要ないでしょう。
<さあ、やってみよー!>
1)1本支柱を添える
まずは垣根仕立てにするために横に1本支柱を添えます。(支柱は杭を打ちつけて支えました。)
そして、垣根仕立てにする方の枝を誘引します。
2)それぞれの位置に合わせて支柱を立
芽の位置を確認して、それぞれの位置に合わせて支柱を立てます。
ひとまず枝の誘引を外し、支柱をひもで縛って固定します。
3)完成
再び枝を誘引して、完成です。
庭での栽培では、芝生や草花など各種の植物と同居することになりますが、果樹園のようにブドウだけ生育しているのに較べ、土性の偏りが少ないので、根の生育には良い環境づくりになることでしょう。
もちろん養分供給の点からみますと、他の庭木との養分の奪い合いが生じますから、ブドウにとっては徒長抑制になり、コンパクトな樹形の維持にもつながります。
もっとも栄養失調にさせてはいけませんから、化学肥料ではなく米糠を散布しておきます。米糠は分解して肥料になりますし、微生物の増殖も促すので、土壌改良にも役立つことでしょう。
ブドウの垣根なんてメルヘンチックですね。成長が楽しみです♪摘芯作業に適した刃物を紹介します。
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