「温故知新」と言われますので、まずは昨年の出来事から。第一はアライグマの被害。第二にブドウ「藤稔」の裂果です。
アライグマによるブドウ果実被害は、昨年が初めてのことでした。しかし、情報を集めてみると、各地の里山での果樹の被害は相当なものらしく、スイカ畑を荒らされた友人もいます。無責任なペットブームで生じた被害でしょうか。今年は遅くとも成熟前の7月下旬には金網などを使って、果樹の被害を防止することにします。園芸店をのぞくと、やはり「犬猫カット」という防御資材が並んでいました。
次に、ブドウ「藤稔」の裂果についてですが、裂果は品種によって発生率に差があるそうです。「藤稔」は「巨峰」の血をひく四倍体の品種ですから、二倍体の品種以上に土壌の過湿や急激な乾湿の変化を起こさないようにすべきだったのでしょう。昨年の状態を考えてみますと、近くに鉢植えを並べていたものですから、毎日の灌水で土壌の過湿状態を作り出していたのかもしれません。
『「藤稔」の根にいかに適量の水を供給するか』が今年の課題で、『排水溝を作る』とか『断根あるいは思い切って植え替え(植え直し)をする』などが、今年の大きな宿題となっています。
さて、『北摂の地で鉢植えもしながら、周年わが家で収穫した果物を賞味できないものか?』というのが不遜な夢なのですが、5月を除いてほぼめどがつきました。
4月については「甘夏」の一部を樹上で越冬させて収穫することで解決できました。問題の5月については、イチゴが頼りでした。ところが、昨年の種苗会社のカタログで、5月に収穫できる果樹を見つけました。温州みかんの極晩生に「南津海(なつみ)みかん」という品種があるそうです。早速、大株の苗を入手して鉢植えしておいたところ3個結実してくれました。5月が楽しみです。また、桃の極早生で「ひめこなつ」という品種も5~6月にかけて収穫できるそうです。
大手の種苗会社では「友の会」を募っており、会員になると毎月園芸雑誌が届けられ、春秋には豪華なカタログが発行されています。カタログには各社ご自慢の植物が載せられています。複数のカタログを並べて、今年の園芸生活のプランづくりをするのはこの季節ならではの楽しみです。
ちなみに、「友の会」の年会費はたいてい2,000円くらいのものですし、会員になると購入金額から割引があり、かえってプラスになります。ぜひ「友の会」のご利用をおすすめいたします。
蛇足のようですが、園芸品種には人気の盛衰があり、カタログに記載される品種は年ごとに違っています。欲しい品種は早く注文をしておきましょう。人気品種は品切れということもありますし、来年から登場しないかも知れませんので。
2010年も西先生と一緒に楽しい園芸作業をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします。今年の園芸プランに夢をふくらませながら、道具の点検はいかがですか?
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