【台風19号から庭を守る】お庭(庭木)の台風対策
※台風19号接近に伴い、樹木医でもある畑先生にお庭の台風対策についてお伺いしました。
※10月分通常更新とは異なります。
公開日:2019年10月8日
こんにちは、ガーデニング研究家の畑です。
今回は、樹木医の観点から【台風対策】について紹介します。
年々、勢力の大きな台風が日本列島に直撃し、甚大な被害をもたらしています。
台風19号も非常に強い勢力で列島に接近しており、直撃する恐れがあると言われています。
台風で想定されるお庭の被害
・庭木が折れて窓ガラスが割れてしまった(隣の家にも危険が及びます)
・庭木が電線に倒れ掛かって停電が起きてしまった
・庭木の倒木で車が損傷した
上記のような、様々な被害が起こり得ます。
被害を最小限に抑えるため、台風が来る前にできる範囲で対策をしましょう。
※必ず安全性に配慮し、無理なく作業をしてください。
※特に強風や雨の中での作業は危険です。絶対に行わないでください。
※お庭の状況や庭木の種類によっては紹介する対策が当てはまらない場合があります。
こちらもご参照ください。
▽気象庁「自分で行う災害への備え」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/ame_chuui/ame_chuui_p10.html
庭木の台風対策
1.枝を切る
台風直前で有効な剪定方法は、【大枝透かし(おおえだすかし)】と言われるものです。剪定ノコギリで大きな枝を落としてください。枝葉が風をまともに受けないようにします。
最近、流行している、ユーカリやアカシア(ミモザ)を植栽されている方は、幹や枝が強風で折れやすいので特に気をつけてください。
2018年9月18日に公開したこちらの記事で【剪定方法】を詳しく紹介しています。
2.紐で固定する
庭木に紐を結び、建物の柱と繋いで庭木を固定してください。
高いところの方が風の影響を受けやすいので、結ぶ位置は高い位置にしてください。高さ1.5m以上の場所で結ぶことをおすすめします。
3.樹高を低くする
樹高を低くすることも有効です。
ノコギリ付き高枝鋏や長柄ノコギリを使用すると、脚立に登っての作業をせずに済みます。
枝の切り口が汚いと、木の健康に影響を及ぼすので切り口は真っすぐではなく斜めに切るようにしましょう。
自然樹形に近く見え、傷の治りが早いです。大きく育った庭木が強風で揺れると、自宅に引き込んでいる電話線や電線が切れる場合があります。高枝切りバサミなどで剪定しておきましょう。
台風通過後の作業
台風が通過した後には、対策時に木と柱を結んだ紐などを外します。
※くれぐれも周囲に危険がないことを確認してから作業を行ってください!
また、沿岸地域にお住いの方は、台風によって海水が巻き上げられる【塩害被害】を受ける可能性があります。https://www.ars-edge.co.jp/contents/htvg15/
庭木や植え込みに水をかけて、葉に付いた塩分を洗い流してください。
以上、台風19号接近に伴うお庭の台風対策でした。
くれぐれも安全に配慮し、無理のない範囲で作業してください。
▼ベランダガーデニングの台風対策についてはこちらの記事がおすすめです。
▼こちらの記事もご参考にしてみてください。