剪定鋏で枝を切るときは、持ち方に注意しましょう。
植木鋏には刃が2枚ついていますが、剪定鋏は一方にしかついていません。
剪定鋏を手に持ったとき、上の方に刃がついており、反対側は刃がありません。これは、枝をしっかりと受け止めるのが役割で、切るのは刃のついた側(切り刃)です。
枝にとっては、刃のついた側からは、すっきりと切り込まれますので、残った枝(本体)の樹皮に傷はつきませんが、受け止める側の樹皮は潰れて傷が残ります。
傷がきれいに治癒するには、よく切れる刃物で切っておくことが大切です。
組織が潰れるような切り方は禁物です。従って、右手で剪定する場合、左に伸び出している枝を切る場合は、持った状態で切ればよいのですが、右へ伸び出している枝を切るには、剪定鋏を裏返しに持ち直して切るのが正しい剪定の方法です。こうすると本体の樹皮を傷めることがありません。
なお、切る位置は芽の少し上がよく、離れて切ると傷口の治癒が遅れ、傷口から枯れこむことがあります。
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