秋は多くの果実の収穫期です。
収穫の前に、果実がどのような枝に着いているか観察しておくと、剪定の参考になります。
果実の着き方は種類によって違います。
まず、枝の位置からみますと、枝の先端部に実が着くものとして、ミカン・リンゴなどがあり、枝の途中に着いているものには、カキ・クリがあります。
また、ウメ・モモなどは、昨年の枝に着いていますが、ブドウ・オレンジなどは、今年の春に伸び出した枝に着いています。
果実の肥大は、葉の同化作用が頼りで、一つの果実が成熟するには、少なくとも10枚以上の葉が必要です。
ところが、今年結実した枝は衰弱していて、たいてい来年はとても実を着けることができません。
そこで、特に枝が少ない場合は別として、収穫する時に結実している枝ごと摘み取るのも、無難な剪定となります。
そうすると、その周囲で今年結実せず、充実している枝が来年は元気に繁って実を着けてくれるからです。