松の樹形を整える場合には、古木・大木の雰囲気を醸し出すことが肝心です。
最もよく見られるのは、幹と枝を曲線的に整えることです。その為には、幹と枝を直線的に伸ばさないことです。つまり、直線的に伸びている枝を外し、横に出ている枝を新たな幹の先端あるいは枝先とするのです。
芽についてみますと、中心の大きな芽(芯芽・写真1)を基部から摘み取って、横に伸びようとしている複数の芽(横芽)を残します。こうすると、伸び出した横芽のうちで一番強い芽が幹の先端あるいは中心となる枝の先端となります。
その結果、摘み取った部分で一つの曲がり〔曲(キョク)〕が生まれることになります。この曲がりを、針金などで即席に作ることもできますが、これでは曲がりの前後に太細の変化がなく、棒状の曲がりとなり不自然です。
というのも、幹・枝を問わず、基部が太く先端になる程、細くなっているのが自然の姿です。それは樹液の流れる量によって生じているからです。
幹についてみますと、枝が分かれるごとに樹液の量が減る訳ですから、その都度、細くなる筈です。ちょうど水源地から、家庭の水道栓までの水道管の太さのようなものです。
さて、剪定の要領ですが、芽の処理としては、中心にある芯芽を摘み取ることです。
枝については、昨年に伸びた中心の直線的なものを基部から外す、というのが基本的な処理です。幹については、出来るだけ素直に伸び上がった状態となる枝を支柱あるいは針金を用いて伸び上がらせて、新しい芯とします。
芽の場合、適切な位置に芽が無いことがあります。そうした場合には、葉の基部にある芽に期待して、写真(2)のように元気な緑葉の位置の上で枝を摘み取ります。
こうすると、枝先の芽より発芽は遅れますが、秋までには茂ってくれます。
当然、枝は短いままに終わりますが、それが樹形を整えるのに好都合な場合もよくあり、意識的にこの方法を用いるのを見掛けます。
切り口は、滲み出るヤニで覆われて治癒するのですが、切り口が大きい場合には、癒合剤を塗って保護しておきましょう。
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