荒れた梅雨がやっと明けましたが、植物はどのような状態でしょう。
☆風の影響
烈風にさらされたことで、枝葉が傷ついていることでしょう。強い風雨は単に水だけでなく、病害虫(胞子など)を運んできます。特に病気については、葉の傷ついたところから侵入することが多いので、できるだけ早めにダイセンやベンレートなどの殺菌剤、スミチオンなどの殺虫剤を、葉裏に十分かかるように散布しておきましょう。
もしも枝が折れている場合には、健全な位置まで切り戻して、切り口には癒合剤を塗っておきます。
☆過湿の影響
地面は過湿状態にあります。水たまりなどがあれば溝を作って排水してやりましょう。『水分が多いのは根にとって快適な状態』と思われがちですが、根にとって好ましい土壌環境というのは、空気と水が適当なバランスで保たれた状態です。
鉢植えの培養土を作るときには、土=4:水=3:空気=3といった状態を念頭におくと良いとされています。このことは、土=4:隙間=6といったバランスですから、通気排水の良さはピンときます。
視点を変えて、植物の根の営みを考えますと、
- 吸水(肥料も水に溶けている)作用
- 呼吸作用
- 排泄作用
が主なものです。
植物の手入れは「水やり」が一番のイメージですが、植物の身になってみますと、いかに古い水を排して新鮮な水を供給してあげるか、ということが大切であることがわかります。
鉢植えを例にとれば、一日に一回は灌水しないと萎れる、といった状態の用土が好ましいのです。
さらに、排泄作用を考慮しますと、毎日灌水して排泄物を洗い流すことが大切であることが分かります。鉢植えであれ庭土であれ、水を停滞させることは根にとって快適な環境作りではないのです。
☆乾燥の影響
これからは、急激な乾燥が始まります。庭木や果樹は梅雨の間、曇天で水分が十分あるので枝葉が徒長気味になっていますし、根は深く伸びず地表近くに広がっています。
ところが、梅雨が明けますと、高温強光によって地表面からどんどん乾燥します。さらに、地下水位は日ごとに下がっていきますから、根は繁茂した枝葉に十分な水分を供給することができず、いわゆる「萎れ」が生じます。
対策としては、まず敷きワラをして土の乾燥を防ぎます。次は、混み合った枝のうち、貧弱なものは間引いて根の負担を軽くしてやります[間引き剪定]。間引き剪定は、通風・採光を良くし、病害虫対策ともなり残った枝の充実にもつながります。
なお、夏の高温乾燥は樹の生育にとって厳しい環境ですが、そのことが花芽分化の引き金にもなるので、過剰な灌水施肥や強い剪定はせず、徒長させずに夏越しをさせてやりましょう。
梅雨が明けてうだるような暑さが続いていますね。人間も熱中症対策が必要なように、植物も対策が大事なんですね。
ミニチョキ
刃が大きく開き、太い枝も楽に切れます。ハ―ドクロ―ム仕上げ。
お花屋さんにも愛用いただいている商品です。
グリップカラーは全部で5種類(ホワイト、イエロー、ピンク、グリーン、バイオレット)。こちらはホワイトです。
ミニチョキデラックス ホワイト 130DX
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余裕のVシリ―ズ。刃の開きが大きいから剪定がスム―ズにできます。
滑りがよく木のヤニがつきにくいハードクロームメッキを採用。磨耗やサビに強い、優れた耐久性を誇ります。また、グリップの開き角度が小さくても刃が大きく開くので、太い枝でも楽々カットします。
高級剪定鋏ブイセブン V-7
高級剪定鋏ブイエイト V-8
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