40年ほど前に写真のように、
玄関脇の目隠しにトウチクを植えていました。
限られた場所で効果的な役割を果たす植物として、
タケは非常に重宝です。
しかし、植えっぱなしにしてあったので、
部分的に生育不良のものが目につくようになったことと、
庭のあちこちに新しい芽が伸びだして、
景色だけでなく他の植物の生育を阻害しはじめました。
そこで気分転換もあり、
このあたりの景色を変えてみることにしました。
まず、用いる植物ですが、道路に面した側にはムベを用い、
内側にはブドウ(カベルネソービニオン)を植えることにしました。
道路に面した側は通学路になっているので、
登下校する生徒たちに余計な神経を覚えさせないように、
常緑で目立たないムベを茂らせ、
内側でブドウの収穫を楽しみたかったのです。
そのために、写真のようにステンレスで立体的な枠を作りました。
木材や鉄などで作ると、後々、
腐敗防止や錆止めなどの作業が面倒なのでステンレスにしたのです。
ステンレスは、最初は少しけばけばしいのが難点ですが、
ムベとブドウが茂ってくれれば目立たなくなることでしょう。
ブドウについては、丈夫なネオマスカットや
マスカットベリーAなどの品種が頭に浮かびましたが、
たまたまカベルネソービニオンの鉢植えが手許にあったので用いました。
この品種は、ワイン作りでは極めつきの品種ですが、
高温多湿のわが国では露地栽培には向かないようです。
そうしたことから、わが家ではこれまでは鉢植えとし、
軒下で育てていました。
そうするとちゃんと収穫を楽しめました。
今回の状態での対策ですが、果実が大きくなってきたら、
長雨の際には内側(ブドウ側)のみ、
ビニールフィルムを覆って濡れないようにするつもりです。
そのためにも枠は欠かせない役割となります。
道路側にムベ、内側にブドウを植え付けています
長雨のときには内側(ブドウ側)のみビニールで覆います
さて、写真は今春植えつけたブドウの現状です。
残念ながら、鉢植えにしていたために、
昨年の充実が良くなく、果実はほとんど着いていませんが、
それでも新梢は元気よく伸びだしてくれました。
景色の点から考えますと、この新梢をうまく誘引して
縁のスクリーンを作りたいところです。
しかし、ブドウは来年の収穫が第一です。
そのためには今年どれだけ充実させてやるかがポイントになります。
そこで、今年は新梢をできるだけ上方に向けて伸ばし、
将来の主枝の充実を計ることにします。
そしてこの冬には、基部の3芽くらいを残して剪定をし、
収穫を楽しむことにします。
一方、道路側のムベは果実の収穫は二の次とし、
緑のカーテン作り第一で誘引する予定です。
模様替え前の玄関(トウチク)
模様替え後の玄関(ムベとブドウ)
編集後記
ムベと言えば和室の庭に生垣をつくるときの決め手だそうです。
常緑で上品な感じが良いですね。
果実もおいしいらしいのですが、
見た目からはあまりそう見えない…というところから、
登下校の生徒たちを誘惑することはなさそうです
おまけ写真はカベルネソービニオンの果実です。
今年は枝を充実させることを第一にしていますので、
来年には、もっとたくさんの果実を生らせてくれることでしょう。
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