今月が、駆除しにくい害虫の一つカイガラムシ退治のチャンスです。
カイガラムシ駆除が難しいのは、体の表面が殻(カイガラ)で保護され、
殺虫剤を散布しても効果が挙がらないからです。
そこで幼虫が殻(親)から這い出す時季をねらって、殺虫剤を散布すると、
幼虫は殻を被っていないので、殺虫剤が直接体に掛かり容易に駆除できるのです。
しかし幼虫も生育すると殻を被ってしまうので、手遅れにならないように。
肝心の幼虫の発生時季ですが、温暖な環境ではほとんど一年中、といってもよいのですが、
一般的には梅雨から初秋までが盛んとされています。
カイガラムシの寄生の有無は、名前の通り葉の表面や枝などに付着している殻があったり、
カイガラムシの分泌物に誘われてやってくるアリが動いていることで見分けられます。
(1)カイガラムシ
(2)カイガラムシの分泌物による葉の汚れ(煤)
また、分泌物によって〔写真1,2〕のような葉や枝の汚れ(煤)が起こることでも分かります。
病害虫の発生は、一種だけでなく、複数発生することが多いものです。
害虫の分泌物をアリが好み、害虫と共生していることが多いので、
枝葉にアリが動いているのを見つけたら、害虫がいると思って注意することです。
駆除法としては、指先などで枝葉を傷めないように取り除いてやるのが一番簡単でしょう。
それにカイガラムシも寄生していきなり株全体に広がることはないので、
よく注意していれば、少ないうちに取り除けるものです。
多くの殺虫剤が有効ですが、呼吸・脱皮阻害や産卵抑制などの作用をもつ
カイガラムシ専用の殺虫剤が確実です。
(3)健康なミカンの葉
(4)薬剤散布の要領
手軽に使用できるものには、スプレー式のものも出回っています。
スプレー式のものは、枝葉から30cm以上離して散布しないと障害があるので注意しましょう。
薬剤の散布にあたっては、風上側から散布し、長時間散布する場合は、
マスクを着用し皮膚に薬剤が付着しない様にして下さい。
『カイガラムシの駆除』に適した刃物
採収鋏
丸い刃先は、デリケ―トな果物に傷がつきにくい設計です。
また、刃先が短いので細かな作業を難無くこなします
410 採収鋏大曲
採果鋏デラックス
デリケ―トな果物を傷めることなく確実に採収できるよう、より専門的に機能を高めた商品です。
本格果樹園から家庭菜園まで、幅広いニ―ズにお答えします。
310DX 採果鋏デラックス
高級剪定鋏 Vシリーズ
刃の開きが大きいから剪定がスム―ズにできます。
滑りがよく木のヤニがつきにくいハードクロームメッキを採用。磨耗やサビに強い、優れた耐久性を誇ります。
また、グリップの開き角度が小さくても刃が大きく開くので、太い枝でも楽々カットします。
高級剪定鋏ブイセブン V-7