ベランダなど人工地盤での栽培、
それも毎日規則的に水やりが出来ない場合には、
プランターは誠に重宝な栽培容器です。
写真のように、プランターは
用土から流れ落ちた水が、容器の底に
溜まるような構造になっています。
そしてその水は、用土が乾燥状態になると
再び吸い上げられるようになっています。
それと比べて植木鉢は、
用土の表面から灌水され、余分な水は
鉢穴から流れてる構造になっています。
プランターは植木鉢とは全く違う栽培容器なのです。
この構造は、植物にとってどのようなものなんでしょう。
植物の生理作用(特に根について)を思い出してみましょう。
植物の生理作用
- 吸水作用~灌水
- 呼吸作用~通気性の良い用土
- 排泄作用~用土の洗い出し(灌水)
- 伸長作用~植え替え
といったことが重要なものでしょう。
植物のこうした生理を考えると、植木鉢はとても
植物に配慮した容器であることが分かります。
というのも、用土はすぐに乾燥しますから、
毎日水やりをしなければなりません。
ところが、そのことによって毎日新鮮な水と空気を
供給することになりますし、用土に溜まった
古い空気(ガス)や水(汚水)を洗い流していることになります。
その点、プランターの場合には、用土が乾燥すると、
容器の底から古い水が戻ってくるようになっています。
根の身になって考えると、濡れて外してもらった
オムツをまた使われたようなものです。
その点が、プランター栽培での一番のポイントになります。
さてプランターを植えつけることにしましょう。
さあやってみましょう!
プランターの下部には栓をしていることがあります。
水生植物の栽培以外には、これが排水を妨げるのでまず取り外しましょう。
用土の調整
腐葉土やピートモスなどを、鉢栽培よりも多めに入れて、
通気・排水をよくしたものを用います。
問題は有機物を多く混合しますと、コガネムシの幼虫が
根を食害することがよくあります。
その対策としては、殺虫剤のオルトランなどを用土に混合して根から吸収させておく方法があります。オルトランは一ヶ月おきに与えるのが良いですが、
収穫の一ヶ月前には与えるのを控えましょう。イチジクを植える
用土の中での水の状態が、鉢植えと全く違うことを
念頭に植えつけることが大切です。
要点としては、根に空気がよく届くように、
浅く植えてやることです。
そして用土はプランターから盛り上がるように
入れることも、根腐れの防止に役立ちます。
特に秋から春にかけて、根の活動(吸水)の
少ない時季では効果的です。
イチジクを植えたら、端のほうに置き肥をしておきましょう。
支柱を添える
左右に2本ずつ、真ん中に1本支柱を立てましょう。
横向きの支柱も2本固定します。
低いほうの支柱に合わせて葉を左右に誘引してやります。
ピートモスを敷く
用土を盛り上げると乾燥が心配ですが、
用土の表面にピートモスを敷き詰めることで防ぐことができます。
これで植え付けは完了です!
あとはたっぷりお水をあげましょう
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近頃だんだんと秋らしい空になってきましたね。
日中にくらべ、朝晩がとても涼しくすごしやすいです。
紅葉狩りやお祭り、運動会など…
秋ならではの行事を楽しみたいですね