ブドウを栽培するとなると、ブドウ棚をイメージされて、ご家庭では難しいと思われますが、プランター栽培も可能です。プランターで栽培が可能なぶどうですが、多湿は苦手。植え替え時のポイントを抑えたら、失敗を防ぐことができますよ。
ブドウは落葉樹ですから、植付け・植え替えは晩秋と早春、つまり落葉してからと、発芽(発根)直前がよいとされています。
これまでは畑から堀り上げられたものが店頭に並んでおり、苗木は、根が傷み、吸水作用はかなり低下していました。こうした苗木を適期でない時期に植え付けると、水分欠乏で枯死する危険性が高くなってしまいます。しかし最近は、苗木を容器に植え付け、しっかりと根のあるものが市販されるようになりました。
さあやってみましょう!
苗木の堀り上げ
今回は、私が挿し木した苗木を使います。
1本だけ抜き取ると大切な根を損傷するので、 注意しながら全部の苗木を、鉢から出して分けます。今回、使わない苗木は鉢植えとして保管しておきます。
鉢から苗木を取り出していると、こんなものが…!
挿し木をする際に、深く差し過ぎたためプランターの底の湿気の多さから発根できずにいたようです。
挿し木は浅めがポイントですね! きちんと発根すれば上の写真のようになります。
挿し木苗の植え付け
まず、新しい容器で土の配合を行います。【赤玉土の中粒:腐養土=8:2】を目安に、排水の良い用土を用いましょう!
土の配合ができたら、 浸透移行性をもつ優れた殺虫剤 オルトラン粒剤を降りかけます。ぱらぱらーっと、これで害虫から守ることができるのだそう。
さて、いよいよ植付けに入ります。今回使うプランターについては、水はけを良くするために、できれば穴の空いているものを選んでください。
いよいよ、プランターに土を入れ、先ほど抜き取った苗木を植付けていきます。苗木で根土が付いておらず、ぐらぐらするため、深植えしたくなりますが、そこを我慢して浅植えするのがポイントです。
植え付けポイント
多湿を嫌うので浅植えにしましょう。
※購入した苗木の土をかぶせる目安は、購入時の苗の土表面までを目安にしましょう。(下図ご参照)
もうひとつ気を付けるポイントは、根を乾燥させないように、素早く植えること!
浅植えは、ぐらつきやすいので、植え付けができたら、ヒモで苗とプランターをくくり、安定させると倒れません。
さらに支柱を立てれば、安定度ばっちりです。
苗木と支柱のくくり目は上の写真のように、柄の間で8の字にしてからくくってあげてくださいね。
最後にピートモスをきっちりと敷き詰めます。バーク堆肥でも構いません。隙間なく敷くことで、間から雑草が生えてくるのを防ぐことができます。そうすることで、保温効果が期待できます。
ブドウの芽剪定
容器栽培では、場所の利用や倒伏対策などの点から、株をコンパクトに低く仕立てたいもの。将来、主枝となる枝をどこから伸ばすかを考えると、私は、上部の芽よりも下部の芽の方を使いたくなります。
今回の苗木でも、しっかりと緑葉を茂らせている上部の芽ですが、 摘み取ることに。オレンジの丸で囲ったところだけを残すことにします。
最終的に主枝として伸ばす芽(節)から上は切除しますが、現状ではこの部分にも貯蔵養分があるので、それを新根の発生に利用したいと思います。
最後にお水をたっぷりあげれば、本日の作業は終了です!
ブドウ栽培の摘粒作業におすすめの刃物
握りやすいグリップと、シャ―プな刃先は、ぶどうや果実の摘果作業に抜群の操作性を発揮します。
▼ぶどう摘粒鋏 直刃 320DX-T-BP
▼ぶどう摘粒鋏 直刃 320DX-M-BP
11月に入り、風がきゅっと冷たくなってきましたね。我が家は遂にコタツを出してしまいました…今年ものこり2カ月。素敵な2013年の締めくくりに向けて、毎日を楽しくすごせますようにっ^^*
新入社員1号