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西先生のプロの園芸作業 | アルスコーポレーション株式会社
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プロフィール

西 良祐(にし りょうすけ)

大阪府立園芸高等学校教諭、甲子園短期大学教授、常磐会学園大学教授を経て、(社)フラワーソサイエティー名誉会長を勤める。 その他NHKテレビ「趣味の園芸」講師や財団法人川西市緑化協会理事、社団法人日本家庭園芸普及協会技術顧問など。

ブドウのアライグマ対策

パーゴラにブドウを絡ませて緑陰を作ろうと思っていたのですが、
アライグマによる被害を考慮した仕立て方をしなければならなくなりました。

ポイントは、果実を食害されないように保護することです。
これまで忌避剤を使って何とか被害を防いできましたが、
アライグマもきっと学習しているでしょうから、
今回は金網を用いて果実を包む方式を試みます。

理屈は単純ですが、
枝葉が繁茂している時季に行うと大変な作業になります
そこで剪定をした後で、果実がなる位置を想定し、
そこに金網を張ってやることにします。

好都合なことに、
ブドウは新梢の基部に果実が付きますから、
結果位置の予想は簡単です

ご承知のようにブドウは早起きで、
剪定が遅れて2月になってしまうと、
樹液がしたたり落ちて切り口がなかなか塞がらなくなります。

それに落葉した蔓をそのままにおくのは
見苦しいということもあります。

さっぱりと年内に剪定を済ませ、
気持ちよく新年を迎えることにします
それでは、剪定と金網を張っていきましょう。

さあやってみましょう!

主枝の更新

まず伸び切った主枝を切り戻し、更新していきます。



金網の張り方

ホームセンターで金網を調達してきました。

最終的には、果実を完全に包み込まなければなりませんが、
収穫期(アライグマの加害する時期)前までは、
枝葉の繁茂をできるだけ妨げないように、
張っておくことにします

支柱と金網をしっかりとヒモで結び付けておきましょう。

こうすることで、新鞘の葉はあまり無理なく茂ることができ、金網に包まれて不自然な状態jは収穫の直前だけの短い期間で済みます。

また、果実はできるだけ手の届くところにつかせたいので結果、母子は下方に誘引しておきます。



薬剤散布

ブドウ栽培を始めたころは、病害虫の被害はほとんどありませんでしたが、株が増えてくるにつれて急激に「黒点病」「ブドウカシスバ」などの被害が多発すりょうになりました。

新鞘が発生してからは、薬害の問題もあり、効果も少なくなっています。

剪定した冬季に入念に殺虫剤や殺菌剤を散布しておきましょう。

本日の作業はこれにて終了です。金網効果でアライグマができませんように!

コンパクト鋸 花小町

剪定鋏では少し難しいような太い枝の切除荷便利!小さいため持ち運びもしやすく、西先生もお気に入りの鋸です。


■今日のひとこと

今年も残すところ一か月を切りました・・・!

はやい、はやすぎますね。そろそろ年賀状の準備もしなくては、と

年の瀬に向けてそわそわ。寒さが厳しくなる季節、健康管理にご注意されて

残りの2015年を満喫してくださいね。


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