10月~11月はイチゴの植え付け適期です。
庭や畑に一度植え付けると、2~3年はそのままで収穫できますが、品質の良いものを得るには、毎年新しい苗を植え付けます。
では、早速植え付け作業に入りましょう。今回はプランターに植え付けます。
さあ、やってみましょう!
1)土作り
まずは用土作りです。プランターは底に水が溜まっているので、過湿になりやすいため、用土は排水の良いものを用います。
市販のものでは赤玉土の中粒が適当で、ピートモスとか腐葉土を2割くらい混ぜておきます。有機物が多く入っている用土には、コガネムシの幼虫などが住みつき、根を食害されることが多いのですが、オルトランの粒剤などを混ぜておくと予防できます。また、新しい用土は肥料分が乏しいので、遅効性の化成肥料を入れておきましょう。
2)株選び
夏野菜と異なり、イチゴは株が貧弱な場合、花芽がついていないことがありますので、よく充実した大きな株を選ぶことが大切です。
また、植え付けの際にはランナーの伸びる向きをそろえるようにしましょう。ランナーとして伸びてきた茎を後ろにするのです。すると、茎の反対側、つまり前面に開花結実します。
3)植え付け
今回使用したプランターサイズは幅65.3×奥行24.5×高さ18.5(16.0L)です。一株当たりの面積は30cm四方くらいを目安にするので、今回のプランターで栽培するには、3株くらいが適当です。
植え付けに際しては、苗の基部のふくらんでいる部分(クラウン)が見えるくらいに浅く植えることが肝心です。深く植えると、花芽を埋めることになるからです。
用土は写真のように、少し盛り上げるように多めに入れます。こうすると、排水が良くなるだけでなく、用土の表面が乾燥するので、果実の腐敗予防にもなります。
用土表面には粗いピートモス、もしくはバーク堆肥などで、敷きワラをしておきます。これは用土の流亡だけでなく、雑草・寒さなどの防止にも役立ちますし、果実の腐敗予防にもなります。
4)水やり
最後に、プランターの底から水が流れ出すくらいまで水やりをしたら、イチゴの植え付けは完了です。
家庭での栽培では、一時にたくさん収穫するよりも、長時間収穫できる方がありがたいものです。そこで、段差を利用して、写真のように植え付けました。12月ごろには一部にビニールシートを覆って防寒をし、促成栽培をしてみることにします。特に、南側の斜面となるので、「石垣イチゴ」のように早く収穫できるのでは、と期待しています。
プランター栽培の場合には、日当たりの良い壁面などに置いてやると、生育が促進されますが、年内いっぱいは日当たりが良く、霜が降りるようなところに置いておき、新年になってから暖かいところに置いてやります。
というのも、イチゴは正常な生育・開花には冬の寒さにあうこと(低温処理)が大切なので、保温は年末から新年早々に行うことにします。冬に開花することがありますが、収穫には至らないので、見付け次第花は摘み取っておきましょう。
冬季は病害虫の心配は少ないのですが、枯葉などは取り除き、湿ったゴミなどナメクジの潜伏場所を作らないようにしましょう。葉の異常を発見した場合には、殺菌殺虫剤を早めに散布しておきましょう。
春のイチゴ狩りが楽しみです。不要なランナーを処理する際、刃物が活躍いたします。
植木鋏
繊細な作業から枝の剪定まで、すぐれた切れ味で軽量化の実現しました。
植木鋏 U-600
U-600のロングタイプですが、鍛造刃を使用し、ヤニ溝もついています
植木鋏ロングタイプ U-600L
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刃が大きく開き、太い枝も楽に切れます。ハ―ドクロ―ム仕上げ。
お花屋さんにも愛用いただいている商品です。
グリップカラーは全部で5種類(ホワイト、イエロー、ピンク、グリーン、バイオレット)。こちらはホワイトです。
ミニチョキデラックス ホワイト 130DX