「桃栗三年柿八年」と言われますが、我が家でも市販のモモを賞味し、種子を播いておいたところ、4年目から開花し、結実するようになりました。しばらくは、『可愛い』ということでしたが年ごとに美味しくなるので、今は果樹として育てていく気持ちになっています。
野鳥が多いので被害防止もかねて袋がけをしているのですが、今年もモモ独特の香りが感じられた7月24日に収穫をしました。( 2009/8/18 )
果樹栽培の楽しみの一つは、種蒔きにあります。特に、モモの種子は大きいので、「桃太郎」ではありませんが夢がふくらみます。しかも果樹としては、実生してから結実するまでの年月が短いので、「我が家のモモ」の誕生を夢見ることができますし、台木として利用できるので、鉢栽培しておきたくなります。
そこで今年も種子を播くことにしました。
さあ、やってみよう!
今回も赤シャツさんに作業をお手伝いいただきました。
1)モモの種を用意します
まずは、果肉をきれいに取り除くことから始まります。果肉には発芽抑制物質が含まれているからです。
2)砂を用意します
ヌメリがあり、取り除くのに時間がかかりますので、砂などに混ぜて揉むようにすると能率が上がりますし、種皮を傷つけることにもつながり、発芽抑制物質除去だけでなく発芽時の吸水にも役立ちます。
3)砂で揉んでヌメリを取ります
ギュッギュッとよーく揉んでください。 モモの種皮は硬いので、発芽時に必要な水分を取り込みやすいように種皮を傷つけることが知られていますが、慣れないと大切な仁を傷つけてしまうことがあります。
※仁… 種を割ったら中にアーモンドのような形のものがあります。それが、”仁”です。
4)ヌメリが取れてきれいになりました♪
播きつけ
さて、播きつけですが、モモの種子は収穫時に播きつけても休眠しているので発芽してくれません。そこで休眠打破が必要になります。休眠は低温になって破られます。自然界では冬の寒さによって行われ春に発芽という仕組みになります。
したがって、種子を保存しておき、春に播くというのが自然なのですが、問題は種子を乾燥させると発芽力が低下するということです。
5)鉢(赤玉土小粒)に埋めます
人工的に低温処理をして、早く発芽させることが考えられます。現在知られているところでは、低温処理の適温は5℃で期間は2~3月となっています。温度としてはほぼ冷蔵庫の温度なので、冷蔵庫で保存しておき、秋に播きつける方法です。
6)水をやります
7)鉢ごとビニール袋に入れて乾燥を防ぎます
もう一つの乾燥防止ですが、バーミキュライトのような清潔な用土を湿らせて種子と一緒にビニール袋などに入れておくことが考えられます。なお、自然状態にして発芽させる場合には、種子を鉢などに埋めて、乾燥させないように地面に埋めておけば手間がかからず低温処理もできます。
8)あとは美味しいモモをいただきながら
あとは美味しいモモをいただきながら、春が来るのを待ちます
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ここまでご覧いただきありがとうございます! それでは、次回をお楽しみに!
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