2月はイチジク・キイチゴ・ユスラウメなど落葉果樹の挿木の適期です。地上部の生育は見られませんが、根の活動は今月から始まっていることが多いのです。
この時季の挿木では、挿すときには挿し穂の樹液が動いておらず、挿してから発根に適する地温になってくれるのが理想的です。
発根には 20℃前後の地温が適していますが、樹液が動いていないので、早く挿しても挿し穂の衰弱は少なく、遅れるよりは早く挿すほうが無難、というわけです。
遅れると切り口から樹液が流れ出して、傷口が癒合しにくくなり挿し穂が衰弱してしまいます。
<さあ、やってみよー!>
1)穴挿し穂にする枝を選ぶ
昨年伸びた枝で、よく充実しているものを選びます。
(写真はブルーベリーです。)
2-1)挿し穂の調整
まず、挿し穂の先端部を葉芽にする必要があります。写真のように枝の先端部の芽は膨らんで花芽になっていますのでこの部分は除きます。
2-2)挿し穂の調整
葉芽3つ分を目安に枝を切ります。根がよく発生するのは節のすぐ下の辺りです。
挿す側の切り口は、広いと発根が促進されるので、写真のように斜めや楔状に切ります。さらに切り口の上部に写真のように少し切込みを入れてやると発根量が多くなります。
2-3)挿し穂を水につけておく
調整が済んだ挿し穂は、乾燥を防ぐために水につけておきます。大切な挿し穂の場合には、発根促進剤処理をしておくとよいでしょう。簡単な方法として薄い砂糖液に浸すのも発根促進効果が期待できます。
本格的には挿木床に電熱線を用いて20℃くらいに温めたりしますが、深い植木鉢に赤玉土などを入れて挿すのが手軽で大抵成功します。また深い鉢では灌水後に透明なプラスチック板などを置いてやると乾燥防止・保温に役立ちます。
少量の場合には、大型のペットボトルも良い挿木床になります。
<さあ、やってみよー! ~ペットボトルの挿木床~>
1)2リットルのペットボトルを下から3分の1あたりで切断する
2)下の部分に赤玉土(小粒)を入れる
3)下の部分に赤玉土(小粒)を入れる
4)挿し穂を3分の1から2分の1程度挿す
5)ペットボトルの上の部分をかぶせる
※このとき上の部分が、下の部分の内側に入るようにします。温度変化により、上の部分に水滴がつくのですが、この水滴が外にこぼれず挿木床に落ちてくれるので、乾燥防止になります。
6)もう一度、余分な水を捨てる
※水が多すぎると腐る恐れがあるため、ペットボトルを傾け、切れ目から余分な水を落とします。
7)明るい窓辺に置きます
ペットボトルを挿木床にするなんて、これぞ“家庭園芸”ですね(^^)。芽が出てくるのが楽しみです。
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