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ベランダでキッチンガーデン | アルスコーポレーション株式会社

プロフィール

畑 明宏(はたあきひろ)

1967年生。兵庫県西宮市出身。ガーデニング研究家。樹木医。
2014年に独立後、奈良市で土壁と木の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜を自らつくる。
現在はNHKテレビ『ぐるっと関西おひるまえ』にも講師として出演中。
著書「コップひとつからはじめる自給自足の野菜づくり百科」など。

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~
   

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~


秋も深まり、いよいよ夏前に田植えをしたバケツ稲の稲刈りです。バケツ稲の稲刈りのやり方と、ご家庭にあるもので簡単にできる脱穀の方法をガーデニング研究家・畑明宏(はたあきひろ)さんによるイラスト解説でお届けします。

▼前回の記事「プランターでOK! 自家製ニンニクの育て方」

「前回の話へ」アイコン
◎キッチンガーデンとは?
野菜・くだもの・エディブルフラワー(食べられるお花)・ハーブなどを彩りよく植えた、”見る”と“食べる”が楽しめるお庭のこと。この連載ではベランダで無理なくできるビギナー向けキッチンガーデンのアイディアをたくさん紹介していきます!

《目次》


1.バケツ稲についてのおさらい

2.バケツ稲の稲刈りと脱穀のやり方

3.バケツ稲から収穫したお米を美味しく炊くコツ

4.刃物のソムリエ・アルスケのオススメ道具

5.今回のおさらいと次回の予告


今回は、6月にご紹介したベランダでできるバケツ稲の稲刈りと脱穀についてお伝えします。

もうすっかり稲穂が頭を垂れています!

上手に育ってよかったですね! 早速稲刈りと脱穀をして、実りを楽しみましょう!


今回の記事は6月に紹介した『ベランダでできる、バケツ稲の育て方』の続編となります。「今年はバケツ稲を育てなかった…」という方は、この記事を参考にぜひ来年トライしてみてください!

\『ベランダでできる、バケツ稲の育て方』の記事はこちら/

仕切りイラスト

バケツ稲についておさらい

”バケツ稲”とは、バケツに小さな田んぼをつくって稲を育てること。6月~7月上旬頃に田植えをし、夏の間は稲の生長を見守ります。稲刈りの10日前には稲刈り前の準備を行い、10月中旬~11月初旬には稲刈りを行いましょう。

※詳しい流れはこちらの記事で。

今回は、稲刈りとその後に行う脱穀(お米を稲から外す作業)について詳しくご紹介します。

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~ バケツ稲のイラスト

◎バケツ稲の稲刈りと脱穀のおおまかな流れ

🌿おおまかな流れ
・稲の根元をハサミで切る
・櫛(くし)で脱穀する
・スリコギと軟式野球ボールでモミを取る

バケツ稲の稲刈りと脱穀のやり方

それではバケツ稲の稲刈りと脱穀のやり方をご紹介します。脱穀というと大がかりな機械が必要そうに感じますが、 ご家庭にあるもので簡単にできますので、安心してくださいね。

✍準備するもの


・収穫用のハサミ

・櫛(くし)・・・100円ショップなどのものでOK

・スリコギ・・・100円ショップのミニタイプでOK

・軟式野球ボール等・・・ 程よいゴムの弾力があり、もみ殻がつきにくい素材の丸い形状のものならOKです。

✍稲刈り


稲の根元をハサミで切り取ります。ハサミは刃が長めの園芸用ハサミがオススメです。

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~ 稲刈りのやり方イラスト

稲刈りは、鎌じゃなくてもいいんですか?

バケツ稲くらいの規模ならガーデニング用のハサミで問題なく刈り取れますよ!

💡稲ワラでしめ縄をつくる場合の注意点

刈り取った稲ワラを使ってお正月飾りの「しめ縄」を作ることができます。ワラをしめ縄作りに使う場合は、稲をできるだけ地際で刈り取るようにしましょう。そうすると、ワラを長めに使うことができます。

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~ しめ縄のイメージ写真
はたさんお手製のしめ縄

ただし、土を切ってしまうと刃が傷む要因になりますので、注意してくださいね。

\ しめ縄の作り方の記事はこちら /

✍脱穀


続いて脱穀をしましょう。脱穀というと「脱穀機」が必要なのでは…?と思うかもしれませんが、ご家庭では100円ショップでも購入できる櫛(くし)を使うのがオススメです。イラストのようにワラを櫛に通してスライドさせれば、簡単にお米をワラから離すことができます。

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~ 櫛を使った脱穀方法のイラスト

✍「もみすり」をする


脱穀をしてワラから外れたお米には「もみ殻」がついています。このもみ殻を取り除くには、100円ショップで購入できるスリコギ(小さいものでOK)と軟式野球ボールなどを使うのが便利。

まず、スリコギに脱穀したお米を二つまみ入れて、軟式野球ボールで擦り付けもみ殻をはずしましょう。

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~ 野球ボールを使った脱穀法右方のイラスト1

お米と外れたもみ殻に息を吹きかけて、もみ殻を吹き飛ばしてください。もみ殻が取り除けたら、玄米の出来上がりです 。

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~ 野球ボールを使った脱穀法右方のイラスト2

バケツ稲から収穫したお米を美味しく炊くコツ

収穫したお米をおいしく炊くコツは、もみすりをした玄米の状態から更に二分間軟式野球ボールなどで優しく擦り付けてお米の表面を磨くことです。バケツ稲から収穫したお米は精米されていない完全な玄米の状態なので、そのままだと固く炊きあがってしまいますが、この工程を行えば程よい固さで美味しくいただくことができます。

1杯のバケツ稲から収穫できるお米は手のひらに乗る分くらい。炊飯器で炊くには少ないので、いつものお米と混ぜて炊くのがオススメです。炊飯器で白米と炊いた場合、収穫したお米だけ少し茶色で食感が違うので、収穫したお米の味がよくわかりますよ。

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~ 収穫した玄米を混ぜて炊いたごはんのイラスト

刃物のソムリエ・アルスケのオススメ道具

「こんにちは。刃物ソムリエの、アルスケです。今回の作業にオススメの刃物をご紹介します。」

《稲刈りにオススメ・【Gクラシック】ファミリーデラックス 》

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~_オススメのハサミ・【Gクラシック】ファミリーデラックス1

稲のような植物の茎をカットするには、刃が長くしっかりした 【Gクラシック】ファミリーデラックスがオススメ。握力の弱い方でもラクに切ることができ、切り口はスパッとなめらかです。

\ お求めは園芸店、ホームセンター、各インターネットショップなどで /

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~_オススメのハサミ・【Gクラシック】ファミリーデラックス2

GC-140

全長 190mm/刃長 42mm/質量 135g

●高炭素刃物鋼 ●ハードクローム仕上げ ●安全ストッパー付 ●刃カバー付

今回のおさらいと次回の予告

今回は、バケツ稲の稲刈りと脱穀の方法をお届けしました。

私たちの主食であるお米を自宅で育て、それを頂くのは、本当にうれしいものです。バケツほどの大きさが難しければペットボトルでもできますよ!

家でお米を収穫できて、とても楽しかったです!

次回は「イチゴの育て方」をお届けします。お楽しみに!

▷次回【 イチゴをプランターで育てる5つのコツ 】につづく


ここまでお読みいただきありがとうございます。

すっかり寒く、お水を扱うのもつらい時期になってきましたね。風邪などひかないように、ガーデニングをする際も防寒に注意してください。

アルスケ、大阪万博記念公園・東の広場で行われているロハスフェスタに行ってきました!

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~_アルスケの近況_ロハスフェスタで畑さんとパシャリ
はたさんと一緒に、ブースでパシャリ!

ロハスフェスタは株式会社シティライフNEWが企画・運営する「みんなの小さなエコを大きなコエに」をテーマにした健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイルを提唱するイベントです。エコに配慮したハンドメイドの雑貨などが並ぶブースは圧巻。健康的な食材で作られたフード&スイーツのブースではカトラリー持参が推奨されるなど、環境への配慮が随所に感じられるイベントでした。

はたさんは11月3日に「土の再生」と「生き物観察」のワークショップを実施。土の再生については以前記事にさせていただきましたが、実際の作業を体験できてとても勉強になりました! 

バケツ稲の育て方 ~稲刈りとカンタン脱穀~_アルスケの近況_ロハスフェスタの畑さんワークショップの模様
土の再生の様子

はたさんのブースは11月3日限定ですが、ロハスフェスタは11月6日(金)~8日(日)も開催されますので、ご予定の合う方は足を運んでみてはいかがでしょうか。「ロハスフェスタ万博2020Autumn」の公式サイトはこちら

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定は変更になる可能性があります。また、公式アナウンス「新型コロナウイルスの感染拡防止に向けて」をご覧ください。

▽土の再生に関する記事はこちら

それでは、次回をお楽しみに!

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◎ガーデニングにおススメ|Gクラシックシリーズ

Gクラシックシリーズ

上品な深いグリーンの持ち手で統一された、ガーデニング向け《Gクラシック》シリーズ。ご家庭での園芸作業に便利な刃物が揃っています。お求めは全国のホームセンター・金物店・園芸用品店や各インターネットショップで。

\ はたさんとアルスケのチョキチョキライフ /

はたさんとアルスケのチョキチョキライフ~ベランダでキッチンガーデン~第一話はこちら

大阪堺の刃物メーカー・アルスコーポレーションのマスコット、赤いワニの「アルスケ」と、ガーデニング研究家のはたさん(畑明宏さん)がお届けする『はたさんとアルスケのチョキチョキライフ』。2020年はとある住宅街のマンションに暮らす「花坂さん一家」がアルスケとはたさんとの出会いをきっかけに、ベランダで“キッチンガーデン”に取り組む様子を描きます。