アルスが、“はたさん”とベランダでキッチンガーデンを始めた理由。
テレビや新聞、さまざまなメディアで講師として活躍されているガーデニング研究家、はたあきひろさん。2017年3月よりスタートした当社のWEBコンテンツ『はたさんちのチョキチョキライフ』では、一般のご家庭で無理なくできる野菜づくりや果樹の育て方、収穫した野菜やくだものを美味しくいただく調理法、風の時の庭木安全対策などをお伝えしてきました。
人呼んで家庭菜園のプロ、“はたさん”のプロフィール
畑明宏/はたあきひろ
1967年兵庫県西宮市出身。ガーデニング研究家。樹木医。大手住宅メーカーで造園研究室やマンション事業、本社にて設計事業に携わってきた。2014年に独立後、奈良市で土壁と木の家に暮らしながら、家族5人分のお米と野菜を自らつくる。現在はNHK『ぐるっと関西おひるまえ』にも講師として毎月出演中。主な作品に梅田スカイビル・新里山(緑の都市賞)など。
『はたさんちのチョキチョキライフ』では、コップ一つからでも始められるマイネギやミニ温室で作るホウレンソウをはじめ、街暮らしでも無理なくできる栽培アイディアや、自家製サツマイモで作るマフィンのレシピ、無農薬野菜ならではの虫食い問題の対策DIYまで、たくさんのことを教えていただきました(そう、はたさんはお料理やDIYにも明るいのです!)。
野菜や果樹のみならず、さまざまな植物に詳しいはたさん。一体どんなきっかけで植物に興味を持たれたのでしょうか。2017年3月、はたさんと私たちアルスが知り合って間もない頃のインタビューから、抜粋してご紹介します。
-はたさんが植物に興味を持たれたきっかけは何なのでしょう。
「僕自身、植物に興味を持ったのは小学校3年生のとき。祖母からトマト、ナス、キュウリの苗をもらって。それを小学校3年生なりに育てて、実が付いて、家族が褒めてくれることで、植物が好きになるんですよね」
「それまでは土って、自分で山やトンネルをこしらえないと動かない〝無機物″としてしか見られなかったんだけど。 ひとたび苗を植えて、水をやって、肥料をやると、その茶色い土から、僕が学校に行ってる知らん間に、花が咲いて、実が付いて。それが土の味じゃなくて、美味しいキュウリの味がしたり、酸っぱいトマトの味がしたり、ナスだと紫色の鮮やかな色が出たり。茶色い土から色々な味も出るし、色も出るし、『なんやこれは不思議なものやなあ。』と思って。」
「それで植物に興味を持って、そして同時に今まで泥遊びをしていた土にも非常に神秘性を感じたんですよね。そこから植物が好きになって、教科でいうと理科が好きになっていきました。」
インタビューの続きはこちら。
奈良のご自宅にお伺いすると、いつも美味しい“お手製おやつ”で迎えて下さいます。
奈良の街の中にある田んぼで家族5人分のお米を育てている、はたさん。 毎年の年末には、収穫したもち米で餅つきをされているそうです。
はたさんの自給自足生活については、ぜひこちらの著書で。
はたさんとアルスが始める新企画『はたさんとアルスケのチョキチョキライフ ベランダでキッチンガーデン』とは?
はたさんと私たちアルスは、『はたさんちのチョキチョキライフ』で一般のご家庭向けにさまざまなガーデニングや家庭菜園のアイディアをお伝えしてきました。
美味しそうな自家製野菜、きれいなプランターのお花……。自分でも育ててみたいと思いつつ、スタッフをよぎったのは「マンション暮らしの私では、なかなかガーデニングは始められないな」という考えでした。“まだまだ“本格的”すぎる。もっと、自分の暮らしのレベルに合わせて、無理なくガーデニングを楽しめないものだろうか…。“
そして2019年夏。「来年のテーマはどうしましょうか?」と聞いて下さるはたさんに、思い切ってそんな私たちの気持ちをお伝えしました。すると、返ってきたのは「それでいきましょう!」の力強い答え。「マンションのベランダでも、忙しくて時間がなくても、ガーデニングはできます。それを、記事にしましょう」。
“都会のマンション暮らしで使えるスペースはベランダだけ。小さな子どもがいたり、仕事が忙しくて時間的な余裕はない。長期休みは遠出をしたり、ほかの趣味にも費やしたい。でも、限られた場所と時間で植物と触れ合えるならやってみたい!“
こんな思いを抱えたガーデニングビギナーのひそかな声に応えるべく、『ベランダでキッチンガーデン』を始めることになったのです。
大阪堺の総合刃物メーカー・アルスコーポレーション
私たちアルスは明治9年創業の、大阪堺の総合刃物メーカー。堺刃物の伝統を活かし、収穫ハサミやノコギリ、剪定ハサミといった園芸向け刃物から、造園作業で使用する刈込ハサミや電動バリカン、工業用大型機械に取り付けるためのオーダーメイド刃物まで、幅広く製造してきました。そのほか工具、事務、料理、クラフト、ホビー、医療、林業用刃物など、日本国内向け・海外向けを合わせた製品数は、およそ1,400点を数えます。
私たちアルスの作る刃物は道具です。人々が何かを生み出すとき、そのそばに仕え、働きます。
「切る」を通して皆さまの豊かな暮らしをサポートしたい。そんな思いで日々さまざまな「切る」に向き合っています。
この連載が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。そして、その暮らしの傍らに、アルスの刃物がありますように!
2020年3月 アルススタッフ