春からのベランダガーデニング。初心者にオススメの野菜や管理できる鉢・プランターの数は?
はたさんとアルスケから、ベランダでのガーデニングにおける注意点と対策を教わった花坂ファミリー。今回は春から始める「キッチンガーデンづくり」プランを立てていきます。ガーデニング初心者が管理できるプランターや鉢の数は? エディブルフラワーやハーブを植える時期って? そんな、初心者ならではの疑問に、はたさんとアルスケがお答えします。
▼前回の記事「ベランダの特性を調べよう!(後半)|ベランダの方角とガーデニングのコツ」
野菜・くだもの・エディブルフラワー(食べられるお花)・ハーブなどを彩りよく植えた、”見る”と“食べる”が楽しめるお庭のこと。この連載ではベランダで無理なくできるビギナー向けキッチンガーデンのアイディアをたくさん紹介していきます!
「それでは早速、この春の花坂家のキッチンガーデンづくりの計画を立てましょう。」
「はい! 何から始めたらいいですか?」
「まずは、自分がガーデニングで何をしたいかをしっかり洗い出すといいですね。そこから、育てられる植物を選び、自分たちで管理できる範囲やベランダ条件を考慮し、ガーデニングプランを立てましょう!」
《目次》
・果樹
何を植えたい? ガーデニングでやりたいことを洗い出そう!
「それでは、ガーデニングでやりたいことを洗い出してみましょう。」
「私はやっぱり可愛いお花を植えたい! できれば季節ごとにお花が咲いているのが理想やなあ。ソウタは何を植えたい?」
「できるだけ、いろんなの…! 絶対植えたいのは、エディブルフラワーと、ミントと、この間教えてもらったチャイブ…」
「お! お父さんとおんなじだ。チャイブって野菜、ぜひ料理に使ってみたい。クリームチーズと混ぜてディップとか、チャイブビネガーも気になるな。イタリアン向きの野菜も何種類か育てられたらいいな」
☞チャイブの記事はこちら
「うんうん、楽しそうですね。アドバイスとしては、季節ごとの花を楽しむなら1年草(※1)を選ぶこと。また、エディブルフラワーと観賞用の花は同じプランターでは育てない方がいいので、今回はエディブルフラワーだけを選んで育てた方がいいかもしれません。」
※1.1年草とは、発芽から枯れるまでが1年以内の植物のこと。花が咲き終わると弱ってくるので抜き取り、土の処理を行って他の植物に植え替える。
「どうして一緒に育てないほうがいいんですか?」
「エディブルフラワー(食用の花)は口に入れるものだから、無農薬(あるいは低農薬)で育てないといけないんだ。でも、観賞用に売られている花には農薬や鮮度を保つ薬剤が使われていることがある。だから、エディブルフラワーと観賞用の花は、分けて育てた方がいいんだよ。」
「なるほど~」
「花坂家の作りたいキッチンガーデンを、まとめました。」
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✍季節ごとに色々なエディブルフラワー(食用の花)を育てたい!
✍ミントやチャイブをはじめ、お料理に使える野菜やハーブを育てたい!
※特にイタリア料理と相性がいいもの
✍できるだけ色々な種類の植物に触れたい!
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「わくわくしてきた~~!」
「色々な種類の植物に触れるなら、植木、特に実が収穫できる果樹を足すとバランスがよさそうですね。」
初心者が管理できる植物の種類や鉢・プランターの数はどれくらい?
「それでは、より具体的に考えていきましょう。まずはガーデニング規模です。初心者が無理なく管理するには、
・プランター × 3個(野菜・エディブルフラワー)
・小鉢 × 3個(ハーブ)
・果樹 × 1本
くらいがちょうどよいと思います。
プランターが置きにくい場合は、小鉢をたくさん置くのも良いです。」
「すごい、たくさん育てられる…!」
「ひとつのプランターには、何種類くらい植えていいんですか?」
「植物の種類によって必要なプランターの深さや大きさは変わってきます。例えばリーフレタスなど葉もの野菜なら、深さ15㎝×横幅60㎝ほどのプランターで3種くらいですね。ハーブは寄せ植えをしてもいいんですが、ミントなど繁殖力の強いものは小鉢に分けて育てましょう。」
☞「プランターの選び方」についてはこちら
「ただ、いっぺんに全てを始めるのは大変ですし、植物には育ちやすいタイミング(栽培適期)があります。ですから、
月 | 栽培適期に合った植物 |
---|---|
3~4月 | 果樹 |
4~5月 | エディブルフラワー |
5~6月 | 野菜 |
6~7月 | ハーブ |
このように、 栽培適期に合わせて徐々に育てるものを増やすのがいいでしょう。」
「あの、うちは全員朝出かけて夕方まで帰ってこないんですけど、こんなにたくさん育てて大丈夫でしょうか。あと、年末年始とか連休、帰省で家を空けるかもしれないんですが……」
「大丈夫ですよ。普段の日は朝にしっかり水をやりましょう。暑い時期は、一番はじめに帰ってきた人がもう一度水やりをすればOKです。帰省や旅行の時は、出かける前に水をたっぷりやって、バークたい肥(※2)を厚めにまくなど対策をしましょう。最近は留守時に使う安価な水やりアイテムや、ちょっとお値段が張りますがベランダ用の自動水やり機などもあります。」
※2.樹木の皮(bark:バーク)を原料とした堆肥(たいひ)。保湿効果があり、上にまくことで土を乾燥から守ってくれる。
「植物への思いやりを忘れずに、無理なくガーデニングを楽しみましょう。」
ベランダキッチンガーデンにオススメの野菜や果樹(初心者向け)
「続いては、ベランダで育てられる、ガーデニングビギナー向けの植物をみていきましょう。ここでは春から夏にかけてスタートできるものを紹介します。」
◎春に始める野菜やハーブ
《イタリアンにぴったりの夏野菜》
・イタリアントマト
一般的に流通しているトマトはプロが手間暇かけて育てているので甘くておいしいですが、家庭であの甘さを再現するのはなかなか難しいもの。でも、煮込んだり、輪切りにしてソテーにするのに向いたイタリアントマトなら、甘さや形もさほど気にせずに済み、ビギナーさんでも楽しくおいしく育てられますよ。
⇒おすすめの品種:ボンリッシュ(サントリーフラワーズ)
・ミニキュウリ
長さが8~12㎝ほどの手のひらサイズのキュウリをミニキュウリといいます。ピクルスで親しまれているイタリア生まれの「ピッコロ」などが代表的です。小ぶりで育てやすいので、ベランダのキッチンガーデンにオススメです。青臭さもないのでサラダなどにぴったりですよ。
⇒おすすめの品種:ラリーノホワイトミニキュウリ(タキイ種苗)
・ミニパプリカ
ひと口サイズのミニパプリカは、とにかく見た目がカワイイのが特徴です。味も甘みがあって食べやすく、育てるのも難しくありません。たくさん収穫できるので、ビギナーさんのキッチンガーデンにはとてもオススメです。
⇒おすすめの品種:フルーツパプリカセニョリータ(サカタのタネ)
他にも、スタンダードな夏野菜(ミニトマト・ナス・キュウリ・ピーマンなど)も育てられますよ!
\ 夏野菜の詳しい育て方はこちら /
《プランター・小鉢で育てる葉もの野菜&ハーブ》
・ルッコラ
ルッコラは地中海原産、アブラナ科のハーブでゴマのような風味が特徴。生で食べると少しピリッとした辛み・苦みがあります(加熱調理をすると辛みや苦みは消えます)。パスタや肉料理にもぴったりで、なんと茹でてお浸しにすることも。丈夫でとても育てやすく、初心者さんにオススメですよ。
・セルバチコ(ルッコラの原種)
別名ワイルドロケット。ルッコラの原種で、イタリアンハーブの一種です。ルッコラ同様ゴマ風味のしっかりした味わいが特徴で、生ハムやチーズ、トマトなどイタリアンな食材との相性がばつぐん。サラダやピザの上に散らして食べるのもおススメです。”ワイルド”の名の通り生命力が強いので、初心者さんでも安心して育てられます。
・チャイブ
別名シブレット。日本ではさほど馴染みがありませんが、ヨーロッパではハーブとしてスープやクリームチーズディップなど様々な料理に使われています。「西洋ネギ」と呼ばれますがネギ独特のニオイはなく、繊細な香りが楽しめるのが特徴。洋食はもちろん、ネギの代用として薬味にすれば和食でも活躍します。ベランダのキッチンガーデンで育てるのにオススメですよ。
《小鉢で育てるのがオススメのハーブ》
・スイートバジル(バジリコ)
ジェノベーゼやカプレーゼ、マルゲリータといったイタリア料理に欠かせないバジルは、夏の暑さにも強くどんどん育ちます。丈夫でたくさん収穫でき、様々な料理で楽しめるので、初心者さんにオススメですよ。
・イタリアンパセリ
パセリと聞くと、洋食の付け合わせでおなじみの濃い緑色の縮れた葉を思い浮かべますが、イタリアンパセリの葉は平らでギザギザとしています。カロテン、ビタミン類、ミネラル類を豊富に含んでおり、栄養価がとても高いのが特徴。縮れたパセリに比べて苦みが少なく、葉も柔らかいのでサラダや炒め物に向いています。乾燥させて塩に混ぜ、ハーブソルトを作ることも。手軽で何度も収穫できるので、オススメです。
・ミント類(ペパーミント、スペアミント)
ハーブの中で最もポピュラーと言っても過言ではないミントはたくさん品種がありますが、一般的によく用いられるのはペパーミントとスペアミントです。さわやかなミントティーや、ミントシロップを作って炭酸水と混ぜたりバニラアイスにかけたりと、これからの季節たっぷり楽しめますよ。とても繁殖力が強くどんどん増えます。本当にどんどん広がるので、小鉢で育てるがオススメです。
《虫の付きにくいハーブ》
ベランダガーデニングで怖いのは、虫が発生してしまうこと。受け皿の水をこまめに捨てたり、虫が嫌うハーブ類を育てることで、虫の発生しにくい環境を作りましょう。小鉢一つを虫の嫌うハーブで寄せ植えにするのも良いですよ。
・ペパーミント
前述のミントの中でも、特にペパーミントは「メントール」が多く含まれており、虫よけの効果があるといわれています。葉を煮出して冷ませば、ミントスプレーを作ることもできますよ。
・レモングラス
レモングラスの主な成分は「シトラール」。これも虫の嫌う香りと言われており、虫よけスプレーなどに使われています。レモングラスはハーブティーとしても楽しめますよ。夏場に良く育つので、ビギナーさんにもオススメです。
・ローズマリー
お料理の香りづけに使われるローズマリーも、虫よけの効果があります。煮出して冷やせばスプレーにもできます。丈夫で育てやすく、収穫したローズマリーを水洗いして紅茶と一緒に飲むフレッシュローズマリーティーはすっきりした味わいでオススメですよ。
◎果樹(植木)
・レモン or ブルーベリー
樹木を育てるのには手間がかかるもの。特に実をつける果樹は、実るまでに数年を要したり剪定(せんてい)方法が難しかったりと、初心者さんがベランダで育てるにはちょっとハードルが高いです。ですが、レモンとブルーベリーは別。この2種はそれほど手を掛けずとも、おいしい実をつけてくれます。果樹を育てるなら、レモンとブルーベリーがとにかくオススメです! いずれも春(3~4月)に苗木が出回ります。
・月桂樹(ローリエ)
果樹ではありませんが、暑さや乾燥に強く、丈夫な月桂樹はガーデニングビギナーさんにオススメ。常緑樹なのでいつでも収穫でき、ドライにすれば煮込み料理などのスパイスに大活躍です。
\ 果樹の詳しい育て方はこちら /
◎エディブルフラワー(食用の花)
・ナスタチウム(金蓮花)
赤や黄色の花を咲かせるナスタチウムは、葉、花ともに食べることができます。いずれもピリ辛でカイワレ大根のような味わい。サラダやサンドイッチ、冷たい麺類に添えるなど、香味野菜感覚でいただけますよ。
・キンギョソウ
白・ピンク・黄・紫色など彩り豊かで、泳いでいる金魚のような花びらがとてもかわいいキンギョソウ。味や香りはアッサリしていて苦みもなく、やわらかいのでお料理にもお菓子にもオススメです。
・カモミール
ハーブティーでおなじみの、白い花を咲かせるカモミール。お茶にするのは乾燥したものが一般的ですが、実はフレッシュでもいただけるんです。摘みたてのカモミールの花にお湯を注ぐだけで、リンゴのような香りの、見た目にもかわいいフレッシュカモミールティーが作れます。自家製ならではの楽しみ方ですね。
・ビオラ(パンジー)
最も代表的なエディブルフラワー、ビオラ。さまざまな色味で目に美しいので、ケーキやサラダに添えられています。栄養も豊富で、味はさっぱりしていて食べやすく、エディブルフラワーとして育てるのにとてもオススメです。食べてよいのはお花の部分だけなので、収穫するときは茎が入らないよう注意してくださいね。
・トレニア
紫やピンク、白や黄など、カラーが豊富なトレニア。シャキシャキとした歯ざわりで味にクセもなく、オープンサンドやサラダ、ケーキの飾りにぴったりです。手作りクッキーに押し花のように乗せるのもかわいいですよ。
・ボリジ(ルリジサ)
マドンナブルーともよばれる美しい青色が特徴のボリジも、エディブルフラワーとして育てることができます。キュウリのような風味ですが、花の真ん中には蜜があり、食べると自然な甘い味がします。砂糖漬けなどにしてもかわいらしく、なんと白ワインに浮かべると花が青からピンクに変わるそうです。大人の方は、試してみるのもいいですね。
・エディブルフラワーの種について
基本的には問題ありませんが、エディブルフラワーは口に入れるものなので「ハーブ用」「エディブルフラワー用」として販売されている種がよりオススメです。「オーガニック(有機栽培)」の種も使用できますよ。ちなみに、食べてはいけない毒性を持つ花もありますので、種を購入する時は花の種類をしっかり確認してくださいね。
・エディブルフラワーの苗について
一般的に販売されている咲いた状態の花は、農薬や鮮度を保つための薬剤がついている可能性があるので食用にはできません。エディブルフラワーは、花のついていない苗、あるいは咲いている花を摘んだ苗(※1)から育てましょう。
※1.振りかけるタイプの農薬は花を摘んで除去し、根から吸収するタイプの農薬は再度花が咲くまでのおよそ1ヶ月を無農薬で育てることで植物の体内で分解されます。
エディブルフラワーについての農林水産省の記載はこちら
「すごい! こんなにあるんですね!」
「そうでしょう! ベランダでも、いろんなものが育つんですよ。」
ベランダの植物配置(ポジショニング)~花坂さんのベランダの場合~
「続いては、ベランダに植物をどのように配置したらよいか、みていきます。」
「植物を育てるのにベランダ環境が重要、という説明は前回しましたね。」
復習①☞「ガーデニング準備|ベランダの特性を調べよう!(前半)」
復習②☞「東西南北、それぞれのベランダに適したガーデニングを知ろう!」
「これを踏まえて、植物をベランダのどこに置くか、考えてみましょう。ポイントを挙げていきます。」
①ガーデニングゾーンを決める
洗濯スペースや室外機の前は植物を置くのに適しません。その他安全面に配慮し、ベランダの中でガーデニングを行う場所をゾーニングしましょう。
☞関連記事:「マンションのベランダでガーデニングを楽しむための注意事項」
②鉢・プランターは一番日当たりのいい場所に置く
ガーデニングゾーンが決まったら、鉢やプランターの置き場を決めましょう。野菜やハーブ、エディブルフラワーは、出来るだけ日あたりのいい場所においてください。
③背が高くなる植物(果樹など)の置き場は“影の位置”に注意
背が高くなる植物(果樹など)を置くときは、影の位置に注意してください。鉢やプランターが影に入ってしまうと、光が当たらなくなってしまいます。
「では、花坂家のベランダを、ゾーニングしてみましょう。」
「うちは、向かって左側に洗濯スペースと室外機があるから、ガーデニングゾーンは右側やね!」
「えっと、そしたら、鉢やプランターは日当たりのいい「強化ガラス」の前に置く!」
「うちは南向きだから、日光をさえぎらないよう果樹は西寄り(右側)に置くのがいいですね!」
「正解です! ベランダの日当たりを1日観察してみると、さらに植物のベストポジションがわかりますよ。」
ベランダガーデニングで使う鉢・プランターの選び方
「さて、ここからは、ベランダガーデニングに適した鉢やプランターの選び方をお教えします。」
「えっ普通のかわいいやつを選んだらダメなん!?」
「ダメではないですよ! ただ、植物にはそれぞれ育つのに必要なスペース(土の深さや量)がありますし、ベランダは自然界には存在しない環境ですから、プランターや鉢によって育ちやすい環境を作らなければなりません。どんなものがいいか、具体例をあげていきます。」
《プランター・鉢のサイズ》
プランターや鉢のサイズで重要なのは、その植物の「根の張り方」に適切かどうか。おおまかな目安は下記のとおりです。
・葉菜類(葉もの野菜・ハーブ)
葉もの野菜やハーブは、15㎝程度の深さが必要です。横幅は育てる野菜の数によって増やしましょう。横幅60㎝程度のプランターであれば、3種類くらいを育てることができます。
・果菜類(実もの野菜)
支柱が必要なくらいに高く育つ実もの野菜は、その分根も深く張ります。そのため、深さ25~30㎝程度のプランターが適当でしょう。1株につき横幅30㎝程度が必要なスペースなので、2株(2種)植える場合は横幅60㎝程度の計算になります。
・根菜類
ベランダで一般的なサイズの根菜類を育てるのは難しいですが、ミニダイコンやミニニンジンなど、成長しても小ぶりなものなら深さ25~30㎝程度のプランターで育てることができます。
・ハーブ(小鉢)
ハーブは1苗なら小ぶりな約15㎝の「5号鉢」、3苗ほどの寄せ植えなら20㎝ほどの「6~7号鉢」を使用しましょう。
・果樹(鉢)
レモンなどの果樹は大きくなる分広いスペースが必要です。約30㎝の「10号鉢」以上のものに、1株を植えるようにしましょう。
葉もの野菜・ハーブ | 深さ約15㎝ | ルッコラ・リーフレタスなど |
実もの野菜 | 深さ約25~30㎝ | トマト・キュウリなど |
小ぶりな根菜 | 深さ約25~30㎝ | ミニダイコン・ミニニンジンなど |
ハーブ(小鉢) | 5~7号鉢 | バジル・ミント・ローズマリーなど |
果樹(鉢) | 10号鉢以上 | レモン・ブルーベリーなど |
※土はプランターや鉢の記載通りの量を入れて下さい。
《プランター・鉢の材質》
プランターや鉢の材質は、ベランダでガーデニングをする際は特に重要になってきます。ベランダは基本的に乾燥しやすいため、乾燥しにくい材質のプランターや鉢を選ぶ必要があります。最もオススメなのはプラスチック製。軽くて丈夫、水もちがよく土の乾燥を防いでくれます。
「へ~、いろいろあるんやなあ」
「ぴったりのプランターや鉢を選んで、ベランダガーデニングを楽しみましょう。」
今回のおさらいと次回の予告
「ここまで、ガーデニング計画の立て方をお話ししてきました。花坂家のガーデニング計画は、こんな風になりましたよ。」
開始月 | 容器 | 植物の種類 |
---|---|---|
3~4月 | 植木鉢(果樹) | レモン or ブルーベリー |
4~5月 | プランター① | エディブルフラワー3種 |
5~6月 | プランター② | 野菜(葉もの)3種 |
プランター③ | 野菜(実もの)2種 | |
6~7月 | 小鉢①② | ハーブ2種 |
小鉢③ | 虫の嫌うハーブ寄せ植え |
「うんうん、とてもバランスよく計画が立てられましたね!」
「これからは、いよいよ、花坂家のベランダで植物を育てていきますよ。」
「ついに…!」
「はい、ここからが本番ですよ! わからないことは何でも僕やアルスケに聞いて下さいね。」
「ありがとうございます!!」
「次回は、ベランダでの果樹の育て方について、詳しくご紹介します。お楽しみに。」
▷次回【レモン・ブルーベリーを鉢植えで育てよう】につづく
◎はたさん(畑明宏さん)
花坂さん一家の暮らす街で園芸店を開くガーデニング研究家。お花や果樹の育て方やDIYについて、ご家庭の条件にぴったりのアドバイスをくれる。人呼んで‶家庭園芸のプロ″。自宅では400坪の土地を使ってお米や野菜を作り自給自足生活をしている。収穫したもち米で餅つき大会をするのが毎年の恒例。アルスとはたさんについてはこちら
◎アルスケ(アルスのマスコットキャラクター)
折れず、曲がらず、硬くて靭性(じんせい)のある鋼を目指して、日々焼き入れ炉を見つめるうちに赤色に染まってしまった真っ赤なワニ。大阪堺のアルスコーポレーション生まれ、趣味は茶の湯とガーデニング。現在堺の実家を出て、はたさんの園芸店で修業中。ガーデニングの困りごとには反応せずにいられない。 さらに詳しくはこちら
ここまでお読みいただきありがとうございます。
第3話はいかがでしたか? 今回までが、ガーデニングを始めるための準備。これからいよいよ実際の植物に触れていきます。エディブルフラワーにハーブ、育ててみたい野菜がたくさんあって、迷ってしまいますね!
ガーデニング用に作っていたコンポストの堆肥が、ついに熟成期間に入りました。しっかり熟成したら、この堆肥を使ってアルススタッフもガーデニングを始める予定です!
最後に、ガーデニングにおすすめのアルス刃物のご紹介します。
◎ガーデニングにおススメ|Gクラシックシリーズ
上品な深いグリーンの持ち手で統一された、ガーデニング向け《Gクラシック》シリーズ。ご家庭での園芸作業に便利な刃物が揃っています。お求めは全国のホームセンター・金物店・園芸用品店や各インターネットショップで。
▼アルス商品はこちらからもお求めいただけます
それでは、次回をお楽しみに!