ラディッシュ(二十日大根)と小カブをベランダで育てよう
ラディッシュと小カブは根菜ですが、浅めのプランターで育てられるのでベランダ菜園にオススメです。1~2か月の短期間で収穫でき、サラダやピクルスで楽しむことができますよ。そんなラディッシュと小カブの基本の育て方と収穫のコツを、ガーデニング研究家・畑明宏(はたあきひろ)さんによるイラスト解説でお届けします。
▼前回の記事「月桂樹(ローリエ)をベランダで育てるコツ」
野菜・くだもの・エディブルフラワー(食べられるお花)・ハーブなどを彩りよく植えた、”見る”と“食べる”が楽しめるお庭のこと。この連載ではベランダで無理なくできるビギナー向けキッチンガーデンのアイディアをたくさん紹介していきます!
《目次》
3.小カブについて
3.小カブの育て方
今回は、ラディッシュ(二十日大根)と小カブの育て方をご紹介します。
両方とも、小さくて可愛いなあ!
ラディッシュと小カブはどちらも根っこや地下茎を食べる根菜類。根菜を育てるには土に深さが必要ですが、ラディッシュと小カブは小ぶりなので、浅めのプランターでも育てられます。ベランダ菜園におすすめですよ!
ラディッシュ(二十日大根)とは?
◎ラディッシュは20日で収穫できる?
ラディッシュ(二十日大根)はアブラナ科に属する野菜。別名「二十日大根」とも呼ばれており、とても生長が早いのが特長です。適期栽培(※)で25~30日で収穫ができる極早生(ごくわせ)の大根です。さすがに20日間で収穫するのは難しいですが、 種を蒔いてから1か月前後で収穫できますよ。
※適期栽培・・・野菜や品種に適した時期に栽培を行うこと。
◎カラフルで形もさまざま! ラディッシュの種類
ラディッシュ(二十日大根)は赤、白、ピンク、紫に黄色など、とてもカラフル。丸いものや長いものなど形もさまざまで種類豊富な可愛らしい野菜です。生で食べられるので薄くカットしてサラダにしたり、ピクルスにするのもオススメです。
◎ラディッシュ(二十日大根)を育てるおおまかな流れ
・種を購入する
・種を蒔く準備をする
・種蒔きをする
・水やりをする
・間引きと追肥をする
・収穫
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ラディッシュ(二十日大根)の育て方
ラディッシュは10月いっぱいを目安に種蒔きしましょう。日あたりの良い環境を好むので、明るい場所に置いてあげてください。
✍準備するもの
・ラディッシュの種
・プランター・・・深さ10㎝以上あればOK
・鉢底石(赤玉土の大粒でも可)
・園芸土(肥料入り)
・液肥
・園芸用具(グローブ・はさみなど)
ラディッシュは根菜ですが、地面に近いところにできるので浅めのプランターでOKです!
✍種を蒔く準備
まず、プランターの底が隠れるくらい鉢底石を入れます。次に9分目まで園芸用土を入れましょう。土が湿っていない場合は十分湿らせてください。
✍種蒔きをする
角材等で深さ1㎝のV字の種蒔き用の溝を作りましょう(幅は7~8㎝がよいです)。このV字の溝に種を1cm間隔で蒔きます。種を蒔いたら厚さ1cmほど園芸用土を掛け、上から軽く押さえてください。 その後やさしく水を掛け、発芽するまで乾かさないようにしましょう。
✍水のやり方
地表面が乾いたら、たっぷりと水をやりましょう。プランターの底から流れるくらいが目安です。鉢底にレンガなどを敷くと風通しがよくなりますよ。
✍間引きと肥料(追肥)のやり方
発芽して本葉が2~3枚になったら、イラストのように3㎝間隔に間引きをします。間引きして1週間ほど経ったら、液肥を与えてください。
液肥は園芸店やホームセンターなどで様々な種類が販売されています。お好みのものを選びましょう! 与え方は説明書きの通りにしてください。
🍴「間引き菜」を食べよう!
ラディッシュ(二十日大根)を間引いた「間引き菜」はそのまま食べることができます。間引きは手で引き抜いても問題ありませんが、ハサミでカットすると土がつかずさっと洗うだけで頂くことができますよ。ラディッシュ(二十日大根)の間引き菜は焼肉に合わせたり、手巻きずしの具や刻んでネギ代わりの薬味にするとおいしいですよ!
間引き菜のカットに便利なハサミはこちら
✍ラディッシュ(二十日大根)の収穫と保管
種を蒔いてからおよそ1か月で収穫できます。収穫する際は一気に収穫しましょう。生長が早い分、残してしまうと育ちすぎて「す」が入って味が悪くなったり、場合によっては割れてしまうことがあります。収穫後は早めに使い切りましょう。使い切れなかった分はピクルスなどにして頂くのがオススメです。
種は一袋買うとたくさん入ってきます。種蒔きを10日くらいずつずらせば何度か収穫が楽しめますよ!
小カブについて
◎さまざまな種類のカブ
カブの品種は非常に多く、全国各地に地の物があったりします。道の駅などでも売られていることがありますね。サイズで「小カブ」と「大カブ」、色で「赤カブ」などと分けられています。その中でも小カブは生長が早く、ミニサイズなのでベランダでも簡単に育てることが出来ます。
◎小カブとは?
直径15㎝を超すと「大カブ」、直径5~6㎝のものを「小カブ」と呼びます。小カブは種蒔きから45~50日で収穫でき、とても育てやすいです。葉も栄養価が高く、カルシウムやカロテン、ビタミン類などが豊富。お漬物などでも美味しくいただけますよ!
💡豆知識 ~小カブの根っこ~
カブは根菜類に入りますが、実はカブの丸い部分は根ではなく「胚軸(はいじく)」と言います。丸い部分の下に付いているネズミのしっぽのような部分が根です。
なるほど、だから浅めのプランターでOKなんや!
◎小カブを育てるおおまかな流れ
・種を購入する
・種を蒔く準備をする
・種蒔きをする
・水やりをする
・間引きと追肥をする
・収穫
小カブの育て方
小カブもラディッシュ同様、10月いっぱいを目安に種まきをしてください。日あたりが良い環境を好むので、明るい場所に置いてあげましょう。
✍準備するもの
・小カブの種
・プランター・・・ 深さ10㎝以上あればOK
・鉢底石(赤玉土の大粒でも可)
・園芸土(肥料入り)
・液肥
・園芸用具(グローブ・はさみなど)
✍種を蒔く準備
まず、プランターの底が隠れるくらい鉢底石を入れます。次に9分目まで園芸用土を入れましょう。土が湿っていない場合は十分湿らせてください。
✍種蒔きをする
角材等で深さ1㎝のV字の種蒔き用の溝を作りましょう(幅は7~8㎝がよいです)。このV字の溝に種を1cm間隔で蒔きます。種を蒔いたら厚さ1cmほど砂を掛け、上から軽く押さえてください。 その後やさしく水を掛け、発芽するまで乾かさないようにしましょう。
✍水のやり方
地表面が乾いたら、たっぷりと水をやりましょう。プランターの底から流れるくらいが目安です。
✍間引きと肥料(追肥)のやり方
発芽して本葉が3~4枚になったら、イラストのように5~6㎝間隔に間引きをします。その後1週間に1回、液肥を与えてください。
小カブの間引き菜は、ごま油と醤油で炒めたり、下茹でして塩もみしてから炊いたご飯に混ぜる「菜めし」がオススメですよ!
✍小カブの収穫
種を蒔いてから45~50日で収穫できます。小カブもラディッシュ同様、収穫が遅くなってしまうと育ちすぎて味が悪くなってしまいます。注意しましょう!
刃物のソムリエ・アルスケのオススメ道具
「こんにちは。刃物ソムリエの、アルスケです。今回の作業にオススメの刃物をご紹介します。」
《ガーデニング作業全般にオススメ・クラフトチョキ》
クラフトチョキは、ラディッシュ(二十日大根)や小カブの間引き作業のほか、ビニール製品のカット、お花の茎のカットにとても向いています。刃先がシャキッと切れ、軽く、握りやすいのが特徴です。
カラーも豊富にご用意しています!
\ お求めは園芸店、ホームセンター、各インターネットショップなどで /
左からEG-330H-W(=FW-330H-W)、 FW-330H-P、 FW-330H-Y、 FW-330H-V、 FW-330H-G、 KG-330H-BK
全長 160mm/刃長 40mm/質量 50g
●高炭素刃物鋼 ●ハードクローム仕上げ ●ソフトグリップ ●刃カバー付
今回のおさらいと次回の予告
今回は、ラディッシュ(二十日大根)と小カブの育て方をお届けしました。
ラディッシュも小カブも、可愛らしくおいしく栄養豊富な野菜です。ぜひ育ててみましょう!
どちらもあまり料理に使う機会がないから、楽しみです!
次回は「ミニ玉ねぎ(ペコロス)の育て方」をお届けします。お楽しみに。
▷次回【 ミニ玉ねぎ(ペコロス)の育て方 】につづく
ここまでお読みいただきありがとうございます。
大阪も朝晩はめっきり涼しくなりました。日中との寒暖差で体がびっくりしてしまいますね。体調管理に気を付けて、楽しいガーデニングライフを送りましょう!
アルスケ、芽キャベツを植え付けました!
Instagramにてキッチンガーデンの模様をお届け中です。ぜひご覧ください!
▽「ベランダ菜園におすすめ!芽キャベツの育て方とおいしいレシピ」の記事はこちら
それでは、次回をお楽しみに!
📢 公式Twitter & アルスケinstagramでキッチンガーデンの様子を更新中!
◎ガーデニングにおススメ|Gクラシックシリーズ
上品な深いグリーンの持ち手で統一された、ガーデニング向け《Gクラシック》シリーズ。ご家庭での園芸作業に便利な刃物が揃っています。お求めは全国のホームセンター・金物店・園芸用品店や各インターネットショップで。
▼アルス商品はこちらからもお求めいただけます
\ はたさんとアルスケのチョキチョキライフ /
大阪堺の刃物メーカー・アルスコーポレーションのマスコット、赤いワニの「アルスケ」と、ガーデニング研究家のはたさん(畑明宏さん)がお届けする『はたさんとアルスケのチョキチョキライフ』。2020年はとある住宅街のマンションに暮らす「花坂さん一家」がアルスケとはたさんとの出会いをきっかけに、ベランダで“キッチンガーデン”に取り組む様子を描きます。