ブルーベリー苗の植え替え準備｜果樹盆栽の育て方
くだもの苗を盆栽サイズで栽培する「果樹盆栽（かじゅぼんさい）」。今年はブルーベリー・キンカン・ブドウの苗を果樹盆栽として育てていきます。
今回の作業は「ブルーベリー苗の植え替え準備」。樹木医でガーデニング研究家の畑明宏（はたあきひろ） さんにリモートで指導して頂きながら、アルスケとスタッフが実際に植え替えの準備を行いました。
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小さな鉢やポットに果樹を植え付け盆栽サイズに仕立てる「果樹盆栽」は、ベランダなどの限られたスペースでも収穫や鑑賞を楽しむことができます。初心者におすすめの果樹12選や育て方のコツを、樹木医でガーデニング…
《今回の作業》
５．これからの育て方
今回は「果樹盆栽の育て方」実践編。まずはブルーベリー苗です！
ネット通販で購入したブルーベリー苗を「果樹盆栽」として育てていきます。
まずは植え付け前の準備から。早速やってみましょう！
ブルーベリー苗が届いたら、まずは苗の状態を確認しよう
今回は果樹盆栽に向いたブルーベリー苗をネット通販サイトで探し「ブルーベリー2本セット植え（ラビットアイ系）」という商品を購入。梱包を解くと、こんな風になっていました。
ネット通販の場合、届いた時点できちんと苗を確認することが重要です。早速ブルーベリー苗の状態を確認しましょう！
｜作業の前に
作業の前に、鉢、鉢底石、園芸用土、バーク堆肥、実の収穫や剪定用のハサミ、スコップ、割りばし、下に敷く新聞（ビニールシートなどでも可）を準備しましょう。立って作業ができるよう、台があったほうが良いです。植え替え時に土がかなり落ちますので、新聞やシートをしっかり敷くのがおすすめです。
｜枯れていないかチェック
苗が届いたら、まずは枯れていないかをチェックしましょう。苗が枯れしまっていたら残念ながら返品しなくてはなりません。
写真のように指で枝をぐいっと弓なりに曲げてみます。これでポキンと折れてしまったら枯れ枝です。
続いて先端の細い枝もしならせて大丈夫かをチェック。
先端の細い枝も問題なさそうです。
しならせてみても状態がよくわからない場合は、枝先の皮をむいて中の色を確認してみましょう。中がみずみずしい緑色なら元気な苗です。
爪を立てるかハサミを使って先端の枝の皮をむいて……
中がみずみずしい緑色なら安心です。茶色の場合は残念ながら枯れているので、返品しましょう。
根の状態を確認しよう
続いて、根の状態の確認です。
届いた鉢を持ち上げて、鉢底を確認します。鉢底から根が出ていなければ、根鉢（※）が出来ていない可能性があるので、届いた鉢でしばらくそのまま育てましょう。
※根鉢（ねばち）……苗を鉢から上げたときに、根と土が一塊になっているもの。
鉢を持ち上げて……
裏側をチェック。
今回は根が出てなかったので、しばらくこのまま育てます。時々鉢底の根の状態を確認して、根鉢ができたら植え替えましょう。
もし写真のように根鉢ができていたら、植え替えるようにしましょう。植替用の鉢は届いた鉢より一回り大きいくらいのものを用意してください。植替作業の解説はこちら
芽の状態を確認しよう
今度はついている芽の状態を確認します。
白い〇部分をアップしてみます。
先端に付いている大きい芽が花芽です。ここに実がつきます。
こちらの小さく尖った方が葉芽です。葉っぱになります。
枝の剪定が必要か確認しよう
芽の状態を確認したら、枝の剪定が必要かを確認しましょう。
今回の苗は、特に枝が混み合っている様子はないので剪定の必要はありません。もし剪定する際は、花芽や葉芽を摘み過ぎてしまわないよう注意してください。枝が混み合っているときの剪定方法はこちら
これからの育て方
この後は、地表面が見えない程度にバーク堆肥を敷き詰め、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与え、根鉢ができるまで日の当たる暖かい場所で育てましょう。
｜ブルーベリーの「果樹盆栽」を上手に育てるコツ
果樹盆栽を育てるときは、鉢の排水性と通気性を良くするため、鉢底に空間を作ってあげましょう。割りばしなどで充分です。
水やりは、地表面が乾いたらたっぷり鉢底から流れるまで与えましょう。ブルーベリーは水切れすると実がつかないので、水切れさせないように気を付けてください。
以上が、ブルーベリーの果樹盆栽の植え替え準備です。
可愛い鉢を用意したので、根鉢ができて植え替えるのが楽しみです！
果樹盆栽は気に入った鉢で育てるとより鑑賞が楽しくなりますよ！ 通気性なども重要ですが、今は手ごろで良い鉢も多いので、ぜひ楽しく選んでください。
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＼ はたさんとアルスケのチョキチョキライフ ／
大阪堺の刃物メーカー・アルスコーポレーションのマスコット、赤いワニの「アルスケ」と、ガーデニング研究家のはたさん(畑明宏さん)がお届けする『はたさんとアルスケのチョキチョキライフ』。2020年はとある住宅街のマンションに暮らす「花坂さん一家」がアルスケとはたさんとの出会いをきっかけに、ベランダで“キッチンガーデン”に取り組む様子を描きます。
