ブドウ苗(キャンベル・アーリー)の植え替え|果樹盆栽の育て方
くだもの苗を盆栽サイズで栽培する「果樹盆栽(かじゅぼんさい)」。今年はブルーベリー・大実キンカン(金柑)・ブドウの苗を果樹盆栽として育てていきます。
今回の作業は「ブドウ苗(キャンベルアーリー)の植え替え」。樹木医でガーデニング研究家の畑明宏(はたあきひろ) さんにリモートで指導して頂きながら、アルスケとスタッフが実際に植え替え作業を行いました。
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《今回の作業》
5.これからの育て方
今回は「果樹盆栽の育て方」実践編その③です!
「果樹盆栽の育て方」実践編その②(キンカン)はこちら
ネット通販で購入したブドウ苗(キャンベル・アーリー)を「果樹盆栽」として育てていきます。
まずは苗の状態をチェックします!
ブドウの苗が届いたら、まずは苗の状態を確認しよう
今回は果樹盆栽に向いたブドウ(キャンベル・アーリー)の苗をネット通販サイトで探し「ブドウ キャンベルアーリー(2年生以上) 12㎝ロングポット」という商品を購入しました。
写真の右側がブドウの苗木。ポットのままでの発送を頼んだので、コンパクトな姿で届きました。
ネット通販では、届いた時点できちんと苗を確認することが重要です。早速ブドウの苗木の状態を確認しましょう。
|作業の前に
作業の前に、鉢、鉢底石、園芸用土、バーク堆肥、実の収穫や剪定用のハサミ、スコップ、割りばし、下に敷く新聞(ビニールシートなどでも可)を準備しましょう。立って作業ができるよう、台があったほうが良いです。植え替え時に土がかなり落ちますので、新聞やシートをしっかり敷くのがおすすめです。
|苗木が枯れていないかチェックしよう
苗木が届いたら、まずは枯れていないかをチェックします。苗木が枯れしまっていたら残念ですが返品しなくてはなりません。
ブドウの枝に爪を立てるか、ハサミを使って一皮めくって色を見てください。緑色なら生きています。
先端の方を少しハサミで削ってみると…
きれいな緑色です!
もし、一皮めくったところが茶色かったり、芽を触ってポロリと落ちてしまうようなら枯れています。
根の状態を確認しよう
続いて、根の状態の確認です。
今回はポット苗を購入しているので適切なサイズの鉢に植え替えますが、鉢で購入した苗の場合は根鉢(※)が出来るまでそのままの鉢で育てるのが良いです。
※根鉢(ねばち)……苗を鉢から上げたときに、根と土が一塊になっているもの。
根鉢ができているかは鉢底から根が出ているかで確認できます。根鉢ができている場合は、写真のように鉢底から根がはみ出しています。
|根鉢の処理
「果樹盆栽」は本来大きな果樹にするものを敢えてコンパクトに育てるので、もし根が多い場合は根鉢の下を切り落とします。切り落とす場合の作業例はこちら
今回は根が多くないので、切り落としは行いません。
枝の状態を確認しよう
今回のブドウ苗は枝の数が少ないので剪定は行いませんが、もし混みあっているようなら芽の位置に気を付けて少し剪定してください。
ブドウ苗の植え替え
続いてブドウ苗の植え替えです。
まずは鉢底石を鉢底が隠れる程度入れます。
根鉢をポットからあげて…
根鉢を鉢の中に入れます。
根鉢の周囲に土を入れました。
根鉢の上の部分が土から少し出ているので、ほぐして馴染ませます。馴染ませた上から周囲の土をかぶせ、なだらかな山状にしましょう。
最後にバーク堆肥を地表面に敷き詰め、水をかけて土と馴染ませれば出来上がりです。
これで植え替え作業は完了です!
植え替えたブドウのこれからの育て方
この後はしばらく、日の当たる暖かい場所で育てます。水やりは、地表面が乾いたらたっぷり鉢底から流れるまで与えてください。
|ブドウの「果樹盆栽」を上手に育てるコツ
果樹盆栽を育てるときは、鉢の排水性と通気性を良くするため、鉢底に空間を作ってあげましょう。割りばしなどで充分です。
以上が、ブドウ苗の植え替え作業です。
生長が楽しみです!
果樹盆栽はのんびり生長を見守れるのが楽しいところ。ぜひこの記事を参考に、始めてみてください!
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\ はたさんとアルスケのチョキチョキライフ /
大阪堺の刃物メーカー・アルスコーポレーションのマスコット、赤いワニの「アルスケ」と、ガーデニング研究家のはたさん(畑明宏さん)がお届けする『はたさんとアルスケのチョキチョキライフ』。2020年はとある住宅街のマンションに暮らす「花坂さん一家」がアルスケとはたさんとの出会いをきっかけに、ベランダで“キッチンガーデン”に取り組む様子を描きます。